「NY心霊捜査官」ジェリー・ブラッカイマー、怖がる観客の反応を観察
2014年9月9日 13:20

[映画.com ニュース] ニューヨーク市警元巡査部長ラルフ・サーキ氏の手記「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」を原作としたオカルトサスペンス「NY心霊捜査官」のプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが、映画化まで10年をかけたという道のりを振り返りながら、作品づくりの難しさや楽しさ、ヒット作を生み出す秘けつを語った。
「NY心霊捜査官」は、「エミリー・ローズ」「フッテージ」のスコット・デリクソンが監督を務め、主人公のサーキ氏をエリック・バナが演じる。ニューヨーク市警の刑事サーキは、立て続けに発生する凶悪で不可解な事件に、人間ではない何かの影を感じとっていた。そして、神父メンドーサ(エドガー・ラミレス)との出会いにより、悪魔の存在を意識するようになっていく。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」やテレビドラマ「CSI」シリーズなどを手がけるブラッカイマーが、原作の映画化権を獲得したのは10年前だという。「当時のタッチストーン・ピクチャーズで映画化の準備を始めていたが、ディズニーがR指定映画の製作をしないと決断し、プロジェクトを一旦たたんだ」と中断した経緯を明かす。当初からデリクソン監督が脚本を担当していたのだが結局、製作へ向けて動き出したのは2、3年前だったという。しかし、数々のヒット作を手がけてきたプロデューサーだけあって、「こういうことは時間がかかるんだ。映画は簡単には作れないからね」と特に気にもとめていない様子だ。
また、ヒットメーカーとして映画とテレビ両業界で引っ張りだこの状況にも関わらず、「『CSI』は15シーズン目に入ったとは言え、テレビ業界において我々はまだ新米だ(笑)。長年やってきたとはいえ、私にとってはまだ新しい分野。常に新しいことを学んでいる」と謙虚な姿勢を崩さない。そして、成功の秘けつを「一生懸命働いたこと。優秀なスタッフに恵まれたこと。才能ある人を見出して、とにかく一緒に頑張ること」と、努力とチームワークであることも吐露している。
そんな真摯な言葉通り、今回プロデュースした「NY心霊捜査官」は一般の観客と共に鑑賞したといい、「反応は素晴らしかった。怖がっているが、それが好きらしい。笑ったり、拍手をしたり、楽しんでいるようだった。いつも予想できないが、最善を望み、最悪を予期する(笑)。これはとても楽しめる映画だと思っているんだ」と、自信をのぞかせている。
「NY心霊捜査官」は9月20日から全国公開。
関連ニュース





「ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家」あらすじ・概要・評論まとめ ~偉大な音楽家が人生の集大成で見せる“ある行動”が心を震わせる~【おすすめの注目映画】
2025年9月18日 07:30

山形国際ドキュメンタリー映画祭2025、オープニングにオノ・ヨーコ「カットピース」など「アメリカン・ダイレクト・シネマ短編集」、ホセ・ルイス・ゲリン最新作上映も決定
2025年9月16日 18:00
映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない!!
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

4歳の息子が誘拐された。
【しかし、誘拐犯が死体で見つかった】警察は息子に疑いを向ける…衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

個人的・下半期で観たい映画No.1
映画ファンがこぞって「絶対観る」と決めてるの何で!? 全員主役級がクセ激烈の異常者に…
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント