熊切和嘉監督「私の男」、モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞&最優秀男優賞の2冠!
2014年6月29日 00:30

[映画.com ニュース] 熊切和嘉監督が桜庭一樹氏の第138回直木賞受賞作を映画化した「私の男」が6月28日(現地時間)、第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞(浅野忠信)の2冠を成し遂げた。同映画祭で、日本映画がグランプリを受賞するのは1999年の第21回で故新藤兼人監督作「生きたい」以来15年ぶり、最優秀男優賞は故加藤嘉さんが83年(第13回)に「ふるさと」で輝いて以来31年ぶりの快挙となる。
熊切監督は、「『私の男』は企画段階から完成に至るまで、さまざまなトラブルに見舞われた映画でした。それが、モスクワ国際映画祭でグランプリ&主演男優賞だなんて、神様もいたんだなあと! 最高です!」と喜びを爆発させた。さらに、「映画監督になって15年になりますが、結果的に『私の男』が今までで一番、『やりたい放題』やらせていただいた映画でした。映画を志していた少年時代に抱いていた思いが、確信に変わりました。これからは、より気合を込めて『やりたい放題』やっていこうと思います」と意欲を新たにした。
また、最優秀男優賞に輝いた浅野は、「正直思い入れが強すぎて、焦ってしまったり、熱くなりすぎてしまうことがありました。まさかこんな形で報われるとは思っていなかったので、今は素直に皆さんに感謝しております」と感無量。そして、「自分はまともでない時もありますが、自分の好きなことに対しての情熱を強く信じております。ですから、これからも見続けていただけると嬉しいです」と語った。浅野とともに主演した二階堂ふみも、「熊切監督おめでとうございます。浅野さんおめでとうございます。映画『私の男』おめでとうございます。モスクワの地でこの作品が評価されたことを幸せに思います」とわが事のように喜んでいる。
同作は、天災で孤児になった10歳の少女・花(二階堂)と、若くして花を引き取った遠縁の男・淳悟(浅野)が、寄り添うようにしながら禁断の愛を育んでいく姿を描いた問題作。また、同映画祭では昨年、大森立嗣監督作「さよなら渓谷」が審査員特別賞、降旗康男監督作「少年H」がGALA部門で特別作品賞を受賞して大きな話題を集めた。今年度は、コンペ部門に日本映画としては唯一、今作が選出されていた。今回の受賞を受け、浅野と二階堂が30日午後に都内で会見する。
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