「5万回斬られた男」福本清三が初主演 「太秦ライムライト」公開決定
2014年4月25日 07:00

[映画.com ニュース] 日本一の斬られ役として知られ、「5万回斬られた男」の異名を取る福本清三が、55年の俳優人生で初めて主演を務めた「太秦ライムライト」の公開が決定。6月14日から関西で、7月12日から全国で公開される。
チャンバラ時代劇の黄金時代を支えてきた京都・太秦で、時代劇を愛する人々の姿をチャールズ・チャップリンの名作「ライムライト」をモチーフに描いた人間ドラマ。太秦の日映撮影所に所属し、斬られ役ひと筋の俳優人生を歩んできた香美山清一(福本)は、新人女優のさつきに往年の名女優たちの面影を見出し、殺陣のけい古をつける。香美山の指導のおかげでチャンスをつかんださつきは、スター女優としての道を歩んでいく。時が経ち、大作時代劇の主演を務めることになったさつきは、すでに引退した香美山との共演を熱望する。
主演の福本は1958(昭和33)年、15歳で東映京都撮影所に専属演技者として入所し、以来55年にわたり、映画やテレビで時代劇を中心に斬られ役として活躍。「5万回斬られた男」と呼ばれるようになった。2003年には、トム・クルーズ主演の「ラスト サムライ」に日本人キャストの1人として出演したことで注目を集めた。
時代劇を陰で支える存在であり、光を浴びることはないはずの斬られ役俳優が初めて主演を務めたことに、福本は「初の“主演”という身に余る栄誉をいただきました。その重責を、公私にわたり背中を押して下さった方々のお陰で無事に務め上げることができました。ただただ、『感謝』の一言です」とコメントを寄せている。
ヒロインのさつき役には、第4回世界ジュニア武術選手権大会で金メダルを獲得し、「カンフー少女」として話題になった山本千尋。そのほか、太秦にゆかりのある松方弘樹、小林稔侍、本田博太郎、萬田久子らベテラン勢、福本も所属する殺陣技術集団「東映剣会」の俳優たちも共演。東映京都撮影所が誇るチャンバラシーンも見どころとなる。
T・ジョイ京都、MOVIX二条ほか京都、大阪、神戸の7館で6月14日から先行公開。東京・新宿バルト9や神奈川・横浜ブルク13など全国10館で7月12日から公開される。
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