深川栄洋監督ら、“神様のシュウカツ”で就活生にエール
2014年3月14日 17:47

[映画.com ニュース] 大手映画会社の東宝が3月14日、夏川草介氏のベストセラー小説を映画化したシリーズ最新作「神様のカルテ2」を題材としたワークショップ“神様のシュウカツ”を、2015年度新卒者を対象に東京・有楽町の同社で開催した。深川栄洋監督をはじめ、春名慶プロデューサー、澁澤匡哉プロデューサー、菊地裕介宣伝プロデューサーが、東宝に入社を希望する大学生たちに向け、映画業界で働くことの意義などをレクチャーした。
東宝の仕事への理解を深めてもらう目的で、業務の一部を実際に体験してもらうワークショップ。参加した大学生44名は、数グループに分かれ本作の新聞広告用コピーを作成。最も優秀なコピーは、3月20日の朝日新聞東京本社版夕刊で実際に広告として使用される。
深川監督は、前作「神様のカルテ」で初めて東宝作品に参加し「東宝は他の映画会社と比べて体育会系。社員も若くて歯に衣着せぬ感じ。良い意味で風通しがいい会社」と語った。春名プロデューサーも、「外の力を自分たちの中に入れ、その力を束ねていく。映画を作るという気概も大切だけど、自分たちのパワーだけではヒットさせられないもの」と分析した。
フリーランスで活動する深川監督は、「僕はサラリーマンをしたことがない。ある編集会社の最終面接に行く時、就職課の人に『行くんじゃない。やりたいことが明確にあるなら1人で自主映画でも発表し続けろ』と言われ、そういう人生もあるのかと知恵熱が出るほど悩んだ。悩んでムダなこと、意味のないことはないので、僕のような人間もいるんだなと頭の片隅に置いておいて」と学生たちの緊張を解いた。
櫻井翔演じる内科医・栗原一止が、家庭と仕事の狭間で揺れ動きながら奮闘する姿を描いた本作。働くことの意義や仕事と家庭の両立など、主人公の“仕事観”も重要なテーマのひとつとなる。春名プロデューサーは、「患者に寄り添うという哲学をもった主人公が、全く違うイデオロギーに打ち当たることが裏テーマ。最近、“ワーク・ライフ・バランス”という言葉もよく使われるけれど、医者も人間でその人にもプライベートがあるという気づきを提示している」と解説した。
本ワークショップを企画した人事部担当者は、「映画が就活中の学生にとってもマッチする内容で、うまく作品と連動できると思った。旬なタイムリーなものを提示していくことが東宝の“社業”なので、人事部の試みとしても面白いことをやっていると学生に知ってもらえる」と狙いを説明。そして、今の学生たちを「こちらの求めることに応えようと素直で真面目」と評しながら、「誠実さも大事だけど、その枠組みを越えてくる人材にも期待したい」と語った。
ワークショップを体験した学生たちは、「製作全般に興味があったけれど宣伝の仕事にも興味が沸いた」(男性)「実際の製作者の方々の話が聞けて貴重な体験になった」(女性)など、就職活動における良い刺激となった模様。本ワークショップは、大阪・梅田で開催された同ワークショップにも生中継された。なお、採用選考には一切関与しない。「神様のカルテ2」は3月21日から全国で公開。
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