フジテレビがネット配信チャンネルを開始　開局記念ドラマ主演は剛力彩芽

［映画.com ニュース］フジテレビによる地上波、BS、CSに続く「第4のテレビ」としてインターネットで配信される有料チャンネル「フジテレビ NEXTsmart」が3月14日に開局。同チャンネルのオリジナルドラマ主演の剛力彩芽らが会見した。

同チャンネルはCS放送「フジテレビ NEXT ライブ・プレミアム」の内容の同時放送をベースにした24時間ライブストリーミング配信で、パソコン、スマートホン、タブレットなどのインターネット環境が整った機器があれば日本国内どこでも視聴できる。F1グランプリの金曜のフリー走行から決勝までの全セッションをはじめ、ドイツサッカー「ブンデスリーガ」、Jリーグの「ヤマザキナビスコカップ」などを生中継で配信する。

会場にはF1グランプリの中継実施にちなんで、小林可夢偉が今年から所属する「ケータハム」のF1カーが展示され、剛力のほか、同局のCS番組で放送中の「綾小路翔の六本木バナナボーイズ」に出演する綾小路翔、森山直太朗も来場。当初、フジテレビの亀山千広取締役社長も出席予定だったが、体調不良のため欠席となった。

他局に先駆けてフジテレビでインターネット有料チャンネルの配信サービスをスタートすることができた点について、窪田正利ペイTV事業部部長は、他局と比べてフジテレビの現有の3チャンネルでのオリジナルコンテンツが多いことに加え、F1、ブンデスリーガなどのコンテンツは海外ではインターネット配信がセットになっていることが多く、海外局の理解が得やすかったことを理由に挙げる。今後、広告収入も視野に入れてはいるが、基本的に1200円の月額課金が収入の柱となるという。

剛力主演の開局記念ドラマのタイトルは「バックハグ ～アフェリエイトがつなぐ恋～」。東大合格を目指すも4浪が決まった地方の女子と東大卒ながらもひきこもりで、アフェリエイト（ネット上での広告収入）で暮らす男の恋を描くという、ネット配信にふさわしい設定の作品となっている。剛力は「携帯やタブレットという常に持ち歩いているもので、いつでもどこでも見られるというのは楽しみです」と新たな形で視聴者に作品を届けられることへの期待を口にしていた。

綾小路は同チャンネルで配信中のF1グランプリの開幕戦の模様をタブレットで視聴し「話で聞いていたけど、生で見てびっくり！　僕のような“都市型”の人間は、家でゆっくりする時間がないので（笑）、ありがたい」と語る。ブンデスリーガの大ファンだという森山も「たまに録画して見ようと思ってても、気の利かない友達が結果を先に話したりするので、これがあれば安心です！」と笑顔でアピールしていた。

3月中の視聴料は無料。現時点でF1中継と剛力主演のドラマに関しては、見逃し配信にも対応する。