松田美由紀、優作さん没後25年命日にファンへ感謝「魂は生き続ける」
2013年11月6日 21:10

[映画.com ニュース] 「松田優作 没後25年記念イベント」が11月6日、都内の劇場で行われ、故松田優作さんの妻で女優の松田美由紀、俳優の奥田瑛二がトークショーに出席した。
今年は「コーヒーの日」制定30周年となり、コーヒーを愛した名優・優作さんの特別番組「喫茶優作」と、「甦る優作~『探偵物語』特別編」の上映が行われた。松田は、「初めて優作と会ったのは喫茶店。『ここにおいしいコーヒーがあるんだ』って連れて行ってもらった。なんて格好いい人がいるんだろうと、優作は特別な感じがした」と初デートのエピソードを明かした。
よく酒場で優作さんと顔をあわせたという奥田も、「『太陽にほえろ!』の強烈なイメージがある。僕は下積みだったけど、すごい役者が出てきたなと思った。今までの喜劇役者にないペーソスと独特の声と体と間合いと、すごくあこがれた」と当時を述懐。訃報を聞いた時は「何も考えられなくて、知らない飲み屋に入って朝まで1人で飲んだ。自分の俳優としての進む道を見せる人が1人いなくなったと、父親が亡くなった時と同じくらいの重さがあった」と衝撃を打ち明けた。
松田は没後25年という年月を振り返り、「昨日お墓参りに1人で行ってきた。毎年行ってるけど、いつもは家族と一緒で顔をあわせて楽しいねって感じなので、すごくゆっくり話ができた。25年も経ったというのが信じられない」と心境を吐露。そして、「優作のことを間違って伝えてはいけないという使命感で前に出させてもらっている。主人が生きていた時は、私が子どもすぎてコンプレックスばかりだったけれど、段々と大人になって優作に近づいてきた気持ち。今でも優作に教えてもらっているし、優作の分まで多くのものを吸収して頑張っていきたい。支えてくれるファンの方々が仲間みたいな気分ですごくうれしい。魂は生き続ける」と会場を埋めつくしたファンたちに感謝の気持ちを述べた。
奥田は、「優作さんは龍平君と翔太君という素晴らしい財産を残した。一人前に育て上げた美由紀さんはすごい。翔太君には『長い散歩』に出てもらったし、龍平君とは男の泥臭い骨太な映画をいつか一緒にやりたい。できることなら兄弟そろって出てくれたらうれしい。うちも親戚が増えてきたので、松田家と奥田家と柄本家の御三家でやれたら。考えるだけでもワクワクする」と豪華コラボレーションの実現に意欲的だった。
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