松本人志、節目の50歳を迎え「有終の美を飾る準備始める」
2013年9月9日 20:53
[映画.com ニュース] 9月8日に50歳の誕生日を迎えたばかりの松本人志監督が9日、北海道・札幌の劇場で行われた最新作「R100」のプレミア試写会に、企画協力として今作にかかわった放送作家の倉本美津留とともに出席し、ティーチインを行った。松本監督は、節目の年を迎えたことについて「そろそろ有終の美を飾る準備を始める年齢になったのかもしれない。まだちょっと早いかもしれないけれど、これからは今まで以上にこだわって仕事をしていこうと思う。僕がこだわると周囲は大変だろうけれど」と語り、決意のほどをうかがわせた。
「大日本人」「しんぼる」「さや侍」に続き、4本目の監督作となった「R100」は、禁断の扉を開き、謎のクラブに入会してしまった主人公が不思議な体験をする姿を描く“未体験リアル・ファンタジー・エンタテインメント”。主演を大森南朋が務め、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、佐藤江梨子、渡辺直美がボンデージファッションの美女に扮していることでも大きな話題を呼んでいる。
札幌を皮切りに、広島(9月20日)、仙台(21日)、福岡(30日)、名古屋(10月1日)と怒とうの国内キャンペーンに突入した松本監督は、「実は先月にも遊びで来ていたので(新千歳)空港に着いても、何の新鮮味もありませんでしたねえ」とニヤリ。この日のティーチインでは気軽にファンからの質問を受け付けたが、年齢、職業とともに「SかMも教えてください」とリクエストを出し、場内を盛り上げた。
今作のジャンルについて問われると、「精神的3D映画だと思っている。僕は3D映画があんまり好きじゃない。映像が飛び出したからどうなんだ? と思ってしまうし、人の心の中に残らないと意味がない。お客さんが身を乗り出す方がずっといい」とこだわりを語り、喝さいを浴びた。また、6人の“女王様”のなかで個人的に好きなのは「寺島さんですかねえ。出てはいけないところが出ていたりして、CG処理をした部分もあるんです。すごかったですよ。あれはゾクッときた」と明かし、ファンたちを喜ばせていた。
なお、9月5~15日(現地時間)にカナダで開催されるトロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門に、正式出品される今作。松本監督の同部門への出品は、初監督作品「大日本人」、第2作「しんぼる」に続き3度目。完成前から映画祭側から熱烈なオファーを受けており、北米、フランス、ドイツをはじめとする欧米各国、香港、台湾、韓国などアジア10数社からもトロントでの商談希望のオファーが続々と届いているという。
「R100」は、10月5日から全国で公開。
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