ジャック・ニコルソン引退報道で海外メディア大混乱
2013年9月6日 20:00
[映画.com ニュース] アメリカを代表する名優ジャック・ニコルソンの引退が報じられ、その真偽をめぐって海外メディアが情報合戦を繰り広げている。
今回の騒動の発端は、米ゴシップサイトRadarOnlineがハリウッド関係者からのコメントをもとに執筆した特ダネ記事。ニコルソンは記憶障害が原因で以前のようにセリフを覚えられなくなったため、俳優業を引退し、2010年の「幸せの始まりは」が最後の出演作になるという内容だった。
衝撃的なニュースは半信半疑の状態のまま瞬く間に拡散したが、すぐさま誤報であると主張するメディアが多数出てきた。その中でも有力なのが、米3大ネットワークのひとつ、NBCのマリア・シュライバー氏がエンタメ系ニュースサイトE!Onlineに語った「記憶障害を理由に引退するというのは100%嘘で、現時点で引退する予定はない」という趣旨のコメント。また、ニコルソンに近い別の人物が、ニコルソンは積極的に脚本に目を通し、次回作を探しているとも話しているようだ。ニコルソン側から、引退や今回の騒動についてのコメントは発表されていない。
ニコルソンは、アカデミー賞最多12回のノミネートを誇り、「カッコーの巣の上で」(1975)と「恋愛小説家」(97)で主演男優賞、「愛と追憶の日々」(83)で助演男優賞を受賞している。引退の真偽については不明のままだが、報道直後から出演作や名ゼリフのベスト10、名演技の読者投票といった特集を組むメディアもあり、その存在の大きさが再認識される形となった。