【全米映画ランキング】「Lee Daniels' The Butler」V2 「The World's End」は4位スタート
2013年8月26日 18:00
[映画.com ニュース] 全米各地の学校で新学期が始まり、低調だった全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインしたが、3作すべてがオープニング興収1000万ドルを下回り、前週に引き続き、リー・ダニエルズ監督の歴史ドラマ「Lee Daniels' The Butler」首位に居座った。
同作の10日間の累計興収は約5200万ドル。配給のワインスタイン・カンパニーの思惑通りに賞レースに絡めば、1億ドルを超える可能性は十分にある。2位も前週と同じ「ウィアー・ザ・ミラーズ(原題)」。こちらの累計興収(17日間)は約9100万ドルと1億ドルの大台まであと一歩となっている。
そして、オープニング興収約930万ドルで3位デビューとなってしまったのが、リリー・コリンズ主演のSFアクションホラー「The Mortal Instruments: City of Bones」。全米で大ブームを巻き起こしたカサンドラ・クレア原作のティーン向けホラー小説「シャドウハンター」シリーズの第1作「シャドウハンター 骨の街」(創元推理文庫刊)を映画化。現代のニューヨークで普通に暮らしていた少女クラリー(コリンズ)は、失踪した母親が妖魔と呼ばれる邪悪な存在と戦うシャドウハンターだったことを知り、自らもシャドウハンターとして光と闇の戦いに身を投じる。シリーズ化を目論んでの映画化だったが、レビューは批評家、観客ともに芳しくなく、暗雲立ちこめるスタートとなってしまった。共演にジェイミー・キャンベル・バウアー、ケビン・ゼガーズ、ケビン・デュランド、ジョナサン・リース=マイヤーズ。監督は「ピンクパンサー2」「ベスト・キッド」のハラルド・ズワルト。
約890万ドルで4位に初登場となったのは、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」の主演サイモン・ペッグ&ニック・フロストとエドガー・ライト監督による新作SFアクションコメディ「ザ・ワールズ・エンド(原題)」。40歳になった5人の幼馴染みが20年ぶりに再会し、12のバーを飲み歩く梯子酒を行うが、その最終目的地である酒場「ザ・ワールズ・エンド」に到着した5人を待っていたのは、異星人の襲撃だった……という「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の異星人版といった趣のプロットで、批評家からは多くの賛辞が集まっている。共演はパディ・コンシダイン、マーティン・フリーマン、エディ・マーサン、ロザムンド・パイク、ピアース・ブロスナン。
また7位には、2011年のトロント国際映画祭ほか、世界各国の映画祭で話題を集めた、新鋭アダム・ウィンガード監督によるスリラー「サプライズ」(11月日本公開)がランクインした。
今週末は、ブライアン・デ・パルマ監督6年ぶりの新作「パッション」(レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス主演)に、イーサン・ホーク主演のカー・アクション「Getaway」、エリック・バナ、レベッカ・ホール、ジム・ブロードベント、シアラン・ハインズ共演のサスペンス「Closed Circuit」が公開となる。
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