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前田敦子が“残念な実家依存娘”に!山下敦弘監督「もらとりあむタマ子」11月公開決定

2013年8月20日 10:00

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前田敦子が“残念な実家依存娘”に!
前田敦子が“残念な実家依存娘”に!
(c)2013「もらとりあむタマ子」製作委員会

[映画.com ニュース]女優の前田敦子が「苦役列車」の山下敦弘監督と再びタッグを組んだ映画「もらとりあむタマ子」が11月23日に公開することが決定、アジア最大の映画祭である釜山国際映画祭A Window on Asian Cinema部門に出品され、ワールドプレミア上映されることがわかった。

前田が演じる主人公タマ子は、ボサボサ頭で毎日がほぼジャージ姿、家事を手伝うこともなくただひたすら食べまくり、中学生にまで同情されてしまう程の“残念な実家依存娘”として自堕落な日々を送るというキャラクターだ。タマ子は東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻ってきて就職もせず、家業も手伝わず、ただひたすらに食っちゃ寝の毎日。そんなタマ子がちょっとした一歩を踏み出すまでの1年を四季を通して描く。

本作で新境地を見せる前田は「大好きな山下監督と去年の秋から撮影をスタートして、季節ごとに少しずつじっくりと撮ってきた作品なので1本の映画として劇場公開されるのもとても嬉しいですし、釜山国際映画祭に出品されることが決まったと聞いて、更に喜びが増しました。タマ子は実家でダラダラしている女の子という設定ですが、別に特殊な女の子ではなく、実は誰もが持っている気持ちの一部なんじゃないかなと思います。私もどこか共感してしまうところがあります。そんなタマ子の日常をたくさんの人に楽しんでいただけたらと思います」とコメントを寄せる。

山下監督は「逆ギレが得意で、ぐうたらで、口だけ番長というどうしようもない性格のタマ子を前田さんは迷いのない目で演じ切ってくれた。その結果、短編という形でのTV放映だった企画から、劇場公開作品という形へと作品が変化していった。その理由は何か? 答えは簡単。それは“あっちゃんが素晴らしかったから!”の一言に尽きる」と前田の演技力を絶賛している。

本作企画は「タマ子」の日常のひとコマを季節感溢れるワン・シチュエーションで表現した、音楽チャンネルMUSIC ON! TV(エムオン!)の30秒のステーションIDからスタート。短編ドラマを経て長編映画として劇場公開されるだけでなく、国際映画祭に出品されることは異例の展開だ。「ふがいない僕は空を見た」「陽だまりの彼女」の向井康介が脚本担当、星野源が主題歌として「季節」を提供している。

もらとりあむタマ子」は11月23日公開。

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