園子温監督、力作「地獄でなぜ悪い」引っさげ3度目のベネチア映画祭ヘ!
2013年7月25日 20:00
[映画.com ニュース] 園子温監督がメガホンをとった初のエンタテインメント大作「地獄でなぜ悪い」が、第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品されることがわかった。園監督は、2010年に「冷たい熱帯魚」をオリゾンティ部門、11年に「ヒミズ」(11)をコンペティション部門に出品しており、本作は約2年ぶり3度目の参加となる。
同映画祭は、8月28日~9月7日(現地時間)にイタリアで開催。カンヌ、ベルリン映画祭とともに、“世界三大映画祭”として知られる。本作が出品されるオリゾンティ部門は、先鋭的・革新的な新しい映画を発掘することを目的としてオリ、今年から最高賞にあたるオリゾンティ賞/作品賞、オリゾンティ賞/監督賞、特別オリゾンティ審査員賞が新設され、賞レースの行方に注目が集まっている。
本作は、園監督が10年以上前から温めてきた脚本を、自ら加筆した渾身の一作。思い入れの強い作品だけに「ベネチア国際映画祭は、三度目になりますが、やはり嬉しいです」と感激しきり。妻で女優の神楽坂恵との思い出を振り返り「前回は我が妻へプロポーズした場所でもありますから、感慨深いです!」と喜びのコメントを寄せた。
園組初参加で主演を務めた國村隼は、本作を「“映画”に夢を託した人達の、愛と恐怖の物語」と説明。そして「撮影中から世界中の人に見て欲しいと思っていました。この度、歴史有るベネチア国際映画祭から招待を受けて、そこに集う世界中の映画を愛する人々に見て貰う機会を頂けました。最高の喜びです」と喜びをあらわにしている。
「地獄でなぜ悪い」は、ヤクザの組長が娘を主演にした映画を製作するため、敵対勢力や通りすがりの青年らを巻き込んでいく。國村のほか二階堂ふみ、堤真一、長谷川博己、星野源、友近ら個性豊かな顔ぶれがそろった。9月28日から全国で公開。
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