水谷豊「夫婦であること忘れた」伊藤蘭との夫婦共演を語る
2013年7月10日 18:13

[映画.com ニュース]水谷豊、伊藤蘭夫妻が初の夫婦役で約28年ぶりに共演した「少年H」(降旗康男監督)の完成報告会見が7月10日、都内で行われた。水谷は「映画を見ている間、夫婦であることを忘れた。ご覧になる皆さんにも、見ている間は僕らが夫婦だと忘れてもらえれば」。一方、伊藤は「明るさを失わない、たくましく頼もしい母親役に出合えたことに、水谷豊さんに感謝しております」と笑みを見せていた。
妹尾河童氏のベストセラー小説を原作に、勇気や信念を貫き激動の時代を生き抜いた洋服店一家の姿を描く。会見には水谷と伊藤をはじめ、降旗監督、吉岡竜輝くん(子役)、花田優里音ちゃん(子役)、小栗旬、國村隼、岸部一徳が出席した。
ロシア・モスクワで開催された第35回モスクワ国際映画祭GALA(ガーラ)部門で、特別作品賞を受賞。現地入りした水谷と伊藤にとっては“凱旋会見”となり「上映中は笑ったり、泣いたりさまざまな反応があり、見終わった後に話しかけてくださる方も。海外の皆さんに、思いが伝わったことがうれしいですね」(水谷)、「大きな反応があり、驚きました。国境を越えて伝わるものがあるんだなと」(伊藤)。また、降旗監督が「現地では子どもたちの評判がとても良かった」と明かすと、竜輝くんと優里音ちゃんは大喜びしていた。
映画は戦争が引き起こす悲劇にも言及しており、水谷は「チャンスがあれば、戦争を扱う映画に参加したいと思っていた。実現して光栄だし、いつも誰かが映画を通して戦争を語っていてほしい」。降旗監督は「僕が10歳の頃、ちょうど敗戦の1年前ですが『もう日本は負けるから、兵隊に志願なんかしちゃいけない』と言ってくれた先生がいた。私にとって、映画化はささやかな恩返し」と強い思い入れを語った。
会見では、國村が水谷と伊藤が夫婦だと知らなかったことも明かされ「みんなに大笑いされ、おふたりには『失礼しました』と謝った」(國村)。岸部は人気ドラマ「相棒」シリーズで、水谷と共演しており「いつもとは全然違う水谷さんに驚かされ、すばらしいと思った。焼野原に立ちすくむ姿が強く印象に残っている」と話していた。
「少年H」は8月10日から全国で公開。
(C)2013「少年H」製作委員会
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