亀梨和也、主演作「俺俺」のイタリア上映に「超ビビった」
2013年5月14日 20:27
[映画.com ニュース] アイドルグループ「KAT-TUN」の亀梨和也が5月14日、都内で行われた主演作「俺俺」の公開直前会見&イベントに共演する内田有紀、加瀬亮、メガホンをとった三木聡監督とともに出席した。
本作は今年4月、イタリアで開催された第15回ウディネ・ファーイースト映画祭で公式上映され、観客やインターネットの投票で選ばれる「観客賞(MY MOVIES AWARD)」を受賞した。会期中に現地入りした亀梨は「お客さんの入りや反応が想像できず、(劇場に)入る前は超ビビっていた」と述懐。実際には1200人収容の劇場が満員となり、現地での反応も上々だったといい「お客さんと一緒に自分の映画を見るのは初めて。ドカーンと笑いが起こる場面もあり、貴重でぜいたくな時間を過ごした」と手応え十分だった。
同映画祭は日本映画とゆかりが深く、過去には「三木聡特集」と銘打ち、「イン・ザ・プール」「図鑑に載ってない虫」「転々」の3作品が特集上映されている。亀梨とともに映画祭に参加した三木監督は、「主演作を観客と一緒に見るのは、ある意味シビアなこと。その責任を背負ってくれた亀梨さんは立派でしたよ。映画祭の担当者も、そんな亀梨さんの姿勢を評価していた」と手放しでたたえていた。
原作は大江健三郎賞を受賞した星野智幸氏の同名小説。家電量販店で働く平凡な青年・永野均(亀梨)が、なりゆきでオレオレ詐欺を働いたことから、自分の知らない「俺」が増殖し、やがて総勢33人の「俺」同士が互いを削除し合う姿を描いた異色サスペンス。「見終わった後は、脳みそで処理しきれずに放心状態だった。ぜひ先入観なく見てほしい」(亀梨)。
物語のカギを握る“謎の女”を演じた内田は、「監督から『演じてもらうのは、謎の女です。すみません……』と言われて(笑)。それが答えかなと思い、難しく考えることはやめました」。加瀬は「体力的に大変だったはず。現場にトースターを持ちこんで、もちを焼いていたこともありますけど(笑)、いつも明るくこちらが助けられた」と職場の部下を演じた亀梨に感謝していた。イベントには亀梨に加えて、「KAT-TUN」のメンバー(田口淳之介、田中聖、上田竜也、中丸雄一)がサプライズで勢ぞろいし、映画の主題歌「FACE to FACE」を披露した。
「俺俺」は、5月25日から全国で公開。