故ロジャー・エバート氏が熱狂的に支持した映画5本
2013年4月11日 22:10

[映画.com ニュース] 2013年4月4日、アメリカを代表する映画評論家のロジャー・エバート氏が、がんのため70歳で死去した。エバート氏は、歯に衣着せぬ物言いで酷評することも恐れなかったが、一方で、気に入った映画は熱狂的に支持し擁護した。米映画サイトThe Playlistでは、故ジーン・シスケルとともに司会を務めたテレビの映画番組「At the Movies」での評論を中心に、エバート氏が支持したことで、多くの映画ファンが影響を受けた5作品を選び出している。
エバート氏の94年度および90年代のベスト1作品。2人の黒人少年が、それぞれNBA選手を目指して高校、大学へと進んでいく姿を追ったドキュメンタリー。ドキュメンタリーとしては異例のヒットとなったのには、エバート&シスケルの後押しの影響もあったと思われる。なお、本作のジェームズ監督は、マーティン・スコセッシのプロデュースのもと、エバート氏に関するドキュメンタリーに着手している。
エバート氏の89年度ベスト1。酷暑のブルックリンを舞台に人種間の対立を描いた、スパイク・リーの衝撃作。リー監督は、エバート氏の死去に際して、「親愛なる友人ロジャー・エバートを失ってしまった。ロジャーは僕の作品(特に『マルコムX』と『ドゥ・ザ・ライト・シング』)を最初に評価してくれた主要な映画評論家のひとりだった」とツイートした。
エバート氏の03年度ベスト1。アメリカ史上初の女性連続殺人犯となったアイリーン・ウォーノスの実話を映画化。主演のシャーリーズ・セロンは13キロ太って特殊メイクで熱演、アカデミー主演女優賞を獲得したが、エバート氏もその演技を激賞していた。
ポーランドの鬼才キエシロフスキー監督による全10話からなるテレビミニシリーズ。うち2話は「殺人に関する短いフィルム」「愛に関する短いフィルム」として劇場公開された。当時、アメリカでは映画祭以外での上映はなかったが、エバート氏は番組内で本作について熱く語っていた。英「サイト&サウンド」誌が10年に1度、世界中の映画評論家を対象に実施する「史上最高の映画(Greatest Films of All Time)」アンケート2002年版の1本にも挙げている。
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