カンヌを制し、オスカー5部門ノミネート「愛、アムール」E・リバのインタビュー動画公開
2013年2月20日 18:00

[映画.com ニュース]第65回カンヌ映画祭パルムドール受賞作で、第85回アカデミー賞作品賞を含む5部門にノミネートされているミヒャエル・ハネケ監督作「愛、アムール」。ジャン=ルイ・トランティニャンと夫婦役を演じたエマニュエル・リバのインタビュー動画が、本日公開された。
パリで悠々自適な老後生活を送っていた音楽家の夫婦の妻が病に倒れ、夫は自宅で介護することを決める。妻の病の進行に伴って、穏やかだった日常が変化していく夫婦の姿を描いた。ハネケ監督は冷徹な視点で人間の営みを切り取った作品で知られるが、本作はタイトルが表すように、これまでの作品とは異なる印象を残す仕上がりとなっている。
リバが演じるアンヌは、病のために歩行困難になり、車いす生活で介護を必要とする身体になる。肉体と精神の自由が利かなくなった際の心身の変化はもちろんのこと、入浴や排せつの介助を受けたり、病気が悪化し、次第に自分の考えを言葉で表現できなくなり苦しむ姿も演じきった。
インタビューでは、ハネケ監督の細かさがリバ自身と共通するとのことで「居心地の良い現場だった」と振り返る。役作りに関しては、ハネケ監督からの要望で何度も練習を重ねたそうで、「そうすることで本物の雰囲気が生まれる。早い段階で、その人物と自分を同化できるの」と語る。深い洞察力を持つベテラン女優ならではの視点で、今作の役柄を紹介する貴重な映像となっている。
「愛、アムール」は3月9日から全国で公開。
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