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団地内だけで描かれる青春映画「みなさん、さようなら」団地エキスパートが見どころ語る

2013年1月4日 22:00

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「みなさん、さようなら」の一場面
「みなさん、さようなら」の一場面
(C)2012「みなさん、さようなら」製作委員会

[映画.com ニュース] 濱田岳中村義洋監督と5度目のタッグを組み、団地から一歩も出ずに生きると決めた主人公の成長を描いた最新作「みなさん、さようなら」。本作の応援団として、宣伝隊長に就任した団地エキスパート集団の団地団が、団地マニアの視点で本作の見どころを語った。

本作は、第1回パピルス新人賞を受賞した、久保寺健彦氏の同名小説が原作。団地から一歩も出ずに生きると決めた主人公・悟が、団地内での友情や恋愛、就職などを通し成長していく姿を描いた異色の青春物語。濱田が12歳から30歳までの悟を熱演、倉科カナ波瑠永山絢斗田中圭ら若手俳優陣と、ベンガル、大塚寧々というベテラン個性派が共演する。

フォトグラファー、ライターの肩書を持ち、住宅都市整理公団総裁を務める大山顕氏は、「マニアな僕でなくても、団地とはこの映画を見た多くの人がなんか知っている気がするって思う“誰にとっても故郷”感のある場所だと思うのだ。しかし、この映画のすごいところは、そういう団地ノスタルジーを超えている点だ。これは団地が登場する映画をたくさん見てきた我々団地団にとっても驚きの点なのだ。30年という時間を描くことで、団地の普遍性を表現した希有な作品」と絶賛する。

脚本家の佐藤大氏は、原作のファンでもあり映画化への期待は誰よりも大きかった。「こんな団地映画をみたのは、初めてでした。脚本家にとってはただ事じゃない。くやしいほどに団地育ちの団地団推薦な団地映画です!」と、完成度の高さに驚きを隠せない様子。漫画家の今井哲也氏は、「古き良きとか『昔はよかった』なんて言っていると前には進めないよねということを、古くなっていく団地と、そこで出会うヒロインを通じてこの映画は見せてくれました。団地とヒロインと青春!! これです!!! 人類の夢です!!!!」と女性キャストの魅力にぞっこんのようだ。

フリーランス編集者でライターの速水健朗氏は「団地で起こるべきこと、団地でなくては起こらないことのすべてが描かれているというところ」が見どころだといい、「主人公の最後の選択、行動には、僕はたくさんの解釈ができるように思いました。見終わった皆さんと、ぜひその解釈について論じてみたいです」とコメントを寄せている。

みなさん、さようなら」は1月26日全国で公開。

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