第25回東京国際映画祭開幕 グリーンカーペット上パフォーマンスに観客熱狂
2012年10月20日 17:03
[映画.com ニュース] 第25回東京国際映画祭が10月20日、東京・六本木ヒルズで開幕。オープニングを飾るグリーンカーペットを約440人のゲストが練り歩き、沿道に集まった観客から大声援がおくられた。セレモニー最後には公式オープニング作品「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」のパフォーマーがエコロジーを意識したグリーンカーペットを緑の川に見立て、「夢の小舟」と題した本映画祭のための特別パフォーマンスを披露。幻想的でアクロバティックなパフォーマーたちの姿に、会場の盛り上がりは最高潮に達し、華やかな幕開けとなった。
スタートを切ったのは、東日本大震災から1年後の2012年3月11日の世界中の映像を集めて製作した特別オープニング作品「JAPAN IN A DAY ジャパン イン ア デイ」の面々。フィリップ・マーティン、成田岳監督のほか、動画を投稿した約120人の共同監督がずらり登場。「投稿してくださった協力者のみなさんなくして、この映画はできなかった。特別なひと時です」と語る。一人一人がワールドプレミアを迎えたこの日をかみしめるようにカーペットを歩いていた。
TIFFアンバサダーを務める前田敦子が登場すると、熱狂的なファンから「あっちゃん!」コールが沸き上がり、前田はサイン攻めにあいながらもアイドル時代に培った笑顔でにこやかにファンと交流。隠岐諸島の伝統行事・古典大相撲をテーマにした映画「渾身 KON-SHIN」チームは、和の装いの俳優陣と、島根から駆けつけたまわし姿の応援隊が、音頭にあわせて「どっこいどっこい」と掛け声をかけながら練り歩いた。
各国から監督、俳優も多数来日した。コンペティション出品作「テセウスの船」(インド)のアーナンド・ガーンディ監督は「コンペ参加以上に東京に来られたこと、皆さんに見ていただけることがエキサイティングです」。「マリー・アントワネットに別れをつげて」(フランス)のブノワ・ジャコー監督は「赤いカーペットは慣れていますけれど、グリーンだと気分が変わりますね。また歩けることを願っています」と初グリーンカーペットの感想を語る。北京で撮影を敢行したコンペティション出品作「黒い四角」の奥原浩志監督は、今回中国人キャストの来日がかなわなかったことについて「非常に問題がありまして、残念ですがまたの機会に」と言葉を濁していた。
映画祭開会を宣言した依田巽チェアマンは「『今こそ、映画の力。』で今年はスタートします。昨年のサクラグランプリを受賞した『最強のふたり』が、東京をスタートとしてヨーロッパを席巻し、アメリカ、韓国と日本でも大ヒット中です。昨年よりコンペティション応募作品は36%増えました」と昨年の功績を紹介。クールジャパン戦略を進めてきた枝野幸男経済産業大臣は、「ここに集まった映画を愛する皆さんに、日本の映画を大きく押し上げていただきたい。各国の映画のお互いのよいところ認め合い、紹介していきたい」と語った。
第25回東京国際映画祭は、10月28日まで開催。コンペティション、特別招待作品、アジアの風、ワールドシネマ、日本映画・ある視点、natural TIFF部門の6部門と特別上映、提携企画を合わせた約300作品が上映され、出演者による舞台挨拶やティーチインイベントが連日行われる。
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