濱田岳が団地から一歩も出ずに生きていく青年を熱演 倉科&波瑠と甘酸っぱい初恋シーンも
2012年10月11日 13:20

[映画.com ニュース]「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」「ポテチ」に続き、濱田岳が中村義洋監督と5度目のタッグを組んだ最新作「みなさん、さようなら」。団地から一歩も出ずに生きると決めた主人公・悟の成長を描いた青春物語で、濱田は小学校卒業時の12歳から30歳までの悟を自然体で熱演している。来年の公開に先立ち、濱田と共演の倉科カナ、波瑠に話を聞いた。
悟にとって小学校卒業後の学業や就職はもちろん、恋に目覚めるのも団地の中。そんな悟の初恋の相手となるのが、波瑠が演じる悟の隣人・松島有里。そして、悟の初めての恋人・緒方早紀に扮するのが倉科だ。濱田にとって、ラブシーンは今回初となり、しかも美女ふたりが相手。「役得ですよね(笑)。ただただ緊張していて、演じている最中はそそうがないようにっていうことで頭がいっぱいでした」と照れながら述懐。それぞれのシーンが、甘酸っぱい青春時代を喚起させる美しい仕上がりとなっている。
本作で女優として新たな魅力を開花させた波瑠は、「クールな感じだけど、悟君をもてあそぶような悪い女にはならないようにしようと思った」と役作りについて語り、濱田との初共演を「中村監督の作品をたくさん見ていたので、実際お会いするまでどんな人なんだろうって思って緊張していましたが、すごく優しい方でした」と振り返る。
原作は第1回パピルス新人賞を受賞した、久保寺健彦氏の同名小説。倉科が好演した早紀は、団地の同級生たちのマドンナ的存在だ。「悟ちゃんは団地という狭い世界で努力をして一人前になって、恋愛して……周りにいる登場人物がみんな彼を支えている。当時最先端だったけれど、どんどんすたれていく団地の切なさと、悟の成長とがリンクしていくのが素敵」と本作の魅力を語った。
3人のほか永山絢斗、田中圭ら注目の若手俳優陣と、ベンガル、大塚寧々というベテラン個性派が繰り広げる異色の青春物語。濱田が見事に体現する、純粋な心を持った悟の成長とともに、団地が街に大きな存在感を見せていた懐かしい時代の変遷を映した味わい深い作品に仕上がっている。
「みなさん、さようなら」は2013年1月、全国で公開。
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