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園子温監督「希望の国」トロントでワールドプレミア 海外映画祭に続々と

2012年8月14日 07:00

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トロント国際映画祭でワールドプレミアされる「希望の国」
トロント国際映画祭でワールドプレミアされる「希望の国」
(C)The Land of Hope Film Partners

[映画.com ニュース] 園子温監督の最新作「希望の国」が、9月6日に開幕する第37回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールドシネマ部門に正式出品されることになり、ワールドプレミア上映されることが決まった。

原発事故をテーマに描く今作は、園監督が被災地で取材を重ね、オリジナル脚本で挑む意欲作。東日本大震災から数年後の架空の土地を舞台に、新たな地震と原発事故に翻ろうされる家族の姿に迫る。

ストーリーは、大地震が発生し原子力発電所が爆発するなか、酪農を営む泰彦(夏八木勲)と妻・智恵子(大谷直子)、息子・洋一(村上淳)と妻・いずみ(神楽坂恵)の4人で暮らす小野家と、隣に住む鈴木家の敷地の境界で、非難区域内外が指定される。見えない放射能と戦う家族の絶望、不安から浮上する問題、そして再生への希望と家族の愛を映し出す。

今作は、10月4日に開幕の第17回釜山国際映画祭のアジア映画の窓部門に出品されることも決定。園監督にとっては、前作「ヒミズ」がトロントとともに両映画祭・同部門に出品されているという“縁”もある。園監督は、どちらの映画祭にも参加し、上映に際して登壇予定だ。

さらに、海外映画祭での出品が続々と決まっている。第32回ハワイ国際映画祭、第48回シカゴ国際映画祭ワールドシネマ部門、第23回ストックホルム国際映画祭アジアン・イメージ部門、第49回台北金馬電影展、第30回トリノ国際映画祭フェスタ・モバイル-アウト・オブ・コンペティション部門など、引っ張りだこの状態。すべての映画祭から園監督の登壇オファーが殺到しており、その人気のほどがうかがえる。

希望の国」は、10月20日から全国で公開。

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