松竹、京都で企画展「山田洋次の軌跡」開催
2012年7月12日 19:30
[映画.com ニュース] 松竹は、このほど山田洋次監督の半世紀にわたる監督生活を記念して、京都四條南座で「山田洋次の軌跡」を開催する。
「日本映画の発祥の地」とされる京都は、「歌舞伎の発祥の地」でもあり、日本の映画・演劇のふるさとでもある。その由緒ある京都で、日本最古の歴史をもつ劇場として国の有形登録文化財に指定される「南座」において山田監督の50年の軌跡を映像と展示・体験を通して完全紹介する今回の記念展は、これまでにない特別な意義をもつ映像展となる。
目玉である山田監督全80作品上映は、デジタル化の影響でなくなりつつある、35ミリフィルムで行われる。南座という大きな劇場空間で “35ミリフィルムの魅力を味わう最後のイベント” 。全80作品を毎日1~2本ずつ上映、そのうちの1本は『男はつらいよ』を予定。
■展示内容
▽映像:山田監督作品全80作品+特別編2本。上映素材のデジタル化に伴って、今回でおそらく最後となる35ミリフィルム上映。南座の舞台上にスクリーンと音響を設置して、劇場空間を往年の大映画館に変身させる(鑑賞料:500円/1作品)。また、劇場内の別コーナーでは、特別編集した映像も特設ミニシアターで上映する(鑑賞料:300円/1シアター)。
▽映像:山田監督作品全80作品+特別編2本。上映素材のデジタル化に伴って、今回でおそらく最後となる35ミリフィルム上映。南座の舞台上にスクリーンと音響を設置して、劇場空間を往年の大映画館に変身させる(鑑賞料:500円/1作品)。また、劇場内の別コーナーでは、特別編集した映像も特設ミニシアターで上映する(鑑賞料:300円/1シアター)。
▽体験:くるまやのセットの復元-あなたも寅さん-。歌舞伎も上演される舞台上に「くるまや」のセットを映画に関わったスタッフが復元。中に入ったり、写真撮影も可能。寅さん気分を体験(体験料:500円)。
▽展示:山田監督を支えたモノたち-撮影機材をはじめ、パネルで振り返る山田作品-。ロビーや廊下に、山田監督が使用した撮影機材、フィルム、パネルを展示。
■展示情報
▽期間:8月18日~9月23日、10月6~24日 ※休館日:8月20日、27日、9月3日、10日、18日、10月9日、15日、22日
▽開館時間:午前10時15分~午後6時(午後5時30分最終入場)
▽場所:京都四條南座
▽主催・製作:松竹
▽入場料:500円(映像鑑賞・体験コーナー等別料金)
▽期間:8月18日~9月23日、10月6~24日 ※休館日:8月20日、27日、9月3日、10日、18日、10月9日、15日、22日
▽開館時間:午前10時15分~午後6時(午後5時30分最終入場)
▽場所:京都四條南座
▽主催・製作:松竹
▽入場料:500円(映像鑑賞・体験コーナー等別料金)
▽山田監督=大劇場で35ミリフィルムを上映というのは、これが “日本最後の上映” ではないでしょうか。映画界のデジタル化が思っていたよりも早く、フィルムを奪われた、という感じがしてなりません。フィルムが消えるというのは、映画の歴史の中でも非常に大きな出来事。フィルムの持つ奥行きはデジタルでは出せないと思います。この催しは、「フィルムよ、さらば」という催しとも言えるわけで、そういう意味でも、非常に意義があります。寅さんファンはもちろん、ぜひ大学生にも来てほしいと思います。(南座で6月開催のイベントで)
(文化通信)
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