松たか子は「普通より下」? “夫”阿部サダヲの発言に爆笑
2012年6月28日 21:20
[映画.com ニュース] 西川美和監督の最新作「夢売るふたり」の完成披露試写会が6月28日、都内で行われ、初共演し夫婦役に挑んだ松たか子と阿部サダヲ、西川監督が舞台挨拶に立った。松は以前から阿部のファンだったといい、「実際に共演させていただき、とても楽しかった。私の目に狂いはなかった」と満足げ。一方の阿部は、「完ぺきで欠点のない女優さんというイメージだったが、お会いしたらとても普通な方。さっき(登壇時)つまずいたでしょ? 普通というより、普通より下ですね」と印象を語り、松を爆笑させた。
ふたりを起用した西川監督は「松さんはものすごいサラブレッドなのに、たたずまいはすごく普通っぽい。市井の人々のドラマを描きたかったので適役だったし、だんだんグロテスクな展開になっていくので、松さんの“品”が必要だった」「阿部さんはずっと大好きだったので、いつかチャンスがないかと狙っていました(笑)」とそれぞれ説明。そして「ふたりの化学反応に期待したし、もう言うことない完ぺきな演技をしていただいた」と手放しで絶賛した。
営んでいた小料理屋を火災で失った夫婦が、再起をかけて“結婚詐欺”に手を染めていく。男性を主人公に長編作を撮り続けてきた西川監督が、最新作で初めて夫婦にスポットを当て、これまで同様“だます”をテーマにオリジナル脚本を書き上げた。「女性のみっともなさを描きたかった。女性の人生が多様になった時代。悩みも複雑になる30代の女性が生きる道を模索し、あがく姿を見てもらえれば」(西川監督)。
松は、「いろんな見方ができる作品。他人の意見にも寛容な気持ちで、作品を見てほしい」。阿部は「やったことがない演技と表情を、ここにいるおふたりが引き出してくれた。ほかにない物語だし、本当は上映後にいろいろお話したい」とアピールした。映画には松、阿部をはじめ、伊勢谷友介、香川照之、笑福亭鶴瓶、騙される女役の田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江、安藤玉恵、江原由夏らが出演している。
「夢売るふたり」は、9月8日から全国で公開。
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