「M/OTHER」コンビの渡辺真起子&諏訪敦彦、カサベテスを語り尽くす
2012年6月25日 15:00

[映画.com ニュース] 女優の渡辺真起子と諏訪敦彦監督が6月24日、開催中の故ジョン・カサベテスの回顧上映「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」の大ヒットを記念し、都内のカフェバーでトークイベントを行った。
“インディペンデント映画の父”と称され、没後23年を経た今も世界の映画作家から敬愛されるカサベテス監督。「こわれゆく女」のほか、「ラヴ・ストリームス」(ニュープリント版)、「アメリカの影」「フェイシズ」「オープニング・ナイト」「チャイニーズ・ブッキーを殺した男』」の6作品が、19年ぶりに特集上映中だ。
毎年、東京・西荻窪のカフェバー「toki」で開催されてきたイベント「カサヴェテスの夜」。「ラヴ・ストリームス」のメイキング「I’m Almost Not Crazy」(日本未発売)の上映後、2人のほろ酔いトークがスタート。渡辺は、カサベテス監督の妻でミューズでもあった「ジーナ・ローランズの芝居を見ていると、何でもないシーンで泣けてくることがある。更年期かな?」と笑わせながら、「夫が映画監督でその映画に出演し続けられる、こんな恵まれた環境はなかなかない。この業界で男性同士の信頼関係はよく見られるけど、そこに女性が入っていくのはいまだに難しいこと」と本音を漏らした。また、「色々な監督と付き合うのは大変! こっちは毎回ファム・ファタール、運命の女なんかになってらんない」と切実に語った。
諏訪監督は、「カサベテスの映画は解決しない。こういう映画だなって思っていても、もう1度見ると全然違う印象をもつ。それは生きているから」と熱弁。さらに、「映画は目的であって、手段や媒体じゃない。カサベテスのすごいところは、それを探求し続けたこと」と語り、観客をうねらせた。そして、諏訪と渡辺のタッグで第52回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した「M/OTHER」(99)のメイキング映像で当時を振り返り、即興芝居で映画を成立させることの難しさと面白さを語った。
「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」は、渋谷シアター・イメージフォーラムほかで開催中。
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