第65回カンヌ映画祭開幕 W・アンダーソン監督率いる豪華キャスト勢ぞろい
2012年5月17日 15:08

[映画.com ニュース] 第65回カンヌ映画祭が5月16日(現地時間)、「アーティスト」の主演女優ベレニス・ベジョの司会進行により開幕した。今年のオープニング作品は、ウェス・アンダーソンの「ムーンライズ・キングダム」。セレモニーにはビル・マーレイ、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートンら豪華キャストに加え、ベン・スティラー、クリス・ロックら「マダガスカル3」の特別上映でカンヌ入りした声優陣も参加し、ハリウッド色の濃い華やかな面々となった。
「ムーンライズ・キングダム」は1965年を舞台に、ニューイングランドの離島に住む少年、少女の恋の逃避行を描いたファンタジー。細部まで作りこまれたカラフルな映像にアンダーソン監督らしさがあふれた、キュートでユーモラスかつ、せつない作品だ。

ハリウッド色が濃いといえば、開幕前からカンヌのクロワゼットを沸かせたのは「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」に主演のお騒がせ男、サシャ・バロン・コーエン。すでに世界各地で神出鬼没な行動を取っているが、カンヌでも軍服にあごひげ姿で突如姿を現し、映画祭目当ての野次馬たちを驚かせた。
今年のコンペティションは、昨年より2本多い計22本。ケン・ローチからレオス・カラックス、リー・ダニエルズまで新旧世代が混ざり合った刺激的なラインナップとなった。審査員メンバーは、ナンニ・モレッティを団長に、ユアン・マクレガー、アレクサンダー・ペイン、ダイアン・クルーガー、ジャン=ポール・ゴルチエら、こちらも多彩な顔ぶれである。
審査員記者会見でモレッティは、すべての作品に対して先入観なしに平等に接すること、民主的な話し合いによる審査を心掛けたい旨を語った。また昨年、「ローマ法王の休日」で同映画祭のコンペに参加したばかりのモレッティに対し、「カンヌの審査も映画で描かれる新法王の選出のように(皆が大いに迷うことに)なると思うか」という質問が飛ぶと、苦虫を噛み潰したような表情で「そうかもしれないね」と言葉を濁した。
同映画祭は全12日間の日程を経て、5月27日の閉幕セレモニーで、栄えある受賞作品が発表される。(佐藤久理子)
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