スピルバーグが「ジョン・カーター」監督に助言を送っていた!?
2012年4月20日 12:15

[映画.com ニュース] ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作「ジョン・カーター」(公開中)で実写映画に初めて挑んだアンドリュー・スタントン監督が、スティーブン・スピルバーグにアドバイスをもらっていたことが分かった。
「ジョン・カーター」の企画開発が「ウォーリー」のプレス・ジャンケットの時期とちょうど重なり、世界中を飛び回っていたスタントンは、「オーストラリアの(「ベイブ」「マッドマックス」シリーズで知られる)ジョージ・ミラー監督のスタジオで会った」と当時を振り返っている。
「“実写映画の監督”という、僕にとって未知の世界に入るチャンスを得たんだけれど、なにか簡単なアドバイスはないですか?」と思い切って尋ねたスタントンに、スピルバーグは「徹底的に計画を立てて準備を万全にした上で、でも、撮影現場ではそれを忘れて臨むべきだ。もしも計画を立てずに、現場だけでなんとかしようとすると失敗する。計画を立てた上で、なおかつ現場ではそれを捨てて取り組もうとすると、なぜだかうまくいくものなんだ」と答えたという。
日頃から交流があるクリエイター同士なら話は別だが、ドリームワークス、ディズニー/ピクサーというスタジオの垣根を越えて、監督が監督にアドバイスを送るというのは極めて異例。スタントンも、「最悪の事態に見舞われているときに色々なアドバイスをもらっているのに、その瞬間はろくに頭が回らずに自覚がない。話が終わって別れてから“ああ、今のはアドバイスだったんだ”と気づくことがあるけれど、まさにそういう感じだった」と、思いがけない巨匠からの助言に戸惑ったことを明かしている。
だが「(アドバイスの内容については)不安はなかった」ときっぱり。アニメーションの製作は、ストーリーはもちろん、画面に映るものすべてを事前に作り上げていくプロセスであり、プランニング(計画)に次ぐプランニングの連続でもある。「僕は究極の計画者だからね。あとは“捨てる”という部分が出来るかどうかだと思ったんだ。もちろん、出来たと思っている」と続けた。

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)