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M・ストリープ3年ぶり来日会見 “老女メイク”は「父親に似ていた」

2012年3月7日 13:09

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来日会見で鏡割りを行ったメリル・ストリープ
来日会見で鏡割りを行ったメリル・ストリープ

[映画.com ニュース] 主演作「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で第84回アカデミー賞主演女優賞を受賞したメリル・ストリープが3月7日、都内のホテルで来日会見を行った。来日は「マンマ・ミーア」(2008)のPR以来3年ぶり5度目。劇中では“老女メイク”で晩年のサッチャーを演じきり、「鏡で見た瞬間、父親に似ていると思った。父親とサッチャーがミックスされた感覚ね」と述懐。デビュー以来37年間、仕事をともにし続け、今回初めてアカデミー賞のメイクアップ賞を受賞したJ・ロイ・ヘランドに感謝の意を表した。

イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの半生を描いたヒューマンドラマ。ストリープは史上最多17回目のノミネートにして、「クレイマー、クレイマー」(1979)、「ソフィーの選択」(82)に続く3つ目のオスカー像を手にした。サッチャーという人物像の魅力は「政治という男社会に生きながら、女性らしさを失わなかった点」。アメリカ人であるストリープにとっては、「英国人を演じること自体にアウェイな感覚があったし、愛された分、憎まれもした存命の人物だから、重責だった」とプレッシャーの大きさをうかがわせる。

それでも「単なる成功談を描いた伝記ものではなく、彼女の日常や決断から私たちが多くのことを学べるというユニークなアプローチの作品」だと分析。記者から「野田首相にアドバイスは?」と質問されると、「演技のアドバイスならいつでもするわよ」と大女優の貫禄も見せつけた。

会見には「マンマ・ミーア」に続き、タッグを組んだフィリダ・ロイド監督も出席し「物語の核になっているのは、老齢。映画で描くには難しいテーマだが、メリルが演じてくれたことで、より普遍的な作品に仕上がった」とアピール。ふたりはヒットを祈願し、鏡割りを行った。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、3月16日から全国で公開。

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