日本アカデミー賞 でんでん、永作博美が最優秀助演男優・女優賞 「もしドラ」AKB前田が話題賞
2012年3月2日 22:21
名バイプレイヤーとして知られるでんでんだが、「冷たい熱帯魚」では凶悪な殺人犯を演じ、強烈な存在感を見せた。「でんでんと申します。幸か不幸か同じ名前の役者さんはいません。似た名前ではパンダがいました。リンリン・ランランって(笑)」と冗談交じりの自己紹介に続き、「こういう私が晴れの舞台にいます。とてもうれしいです。ありがとうございました。『冷たい熱帯魚』万歳です!」と力強く語った。
「八日目の蝉」で自分の子をなくし、不倫相手の子を誘拐する女性を演じた永作は「感無量って感じです」と晴れやかな表情で受賞の喜びを語り、「この作品に参加させていただいたことを感謝します。役者としてまだまだ掘り下げられる部分がいっぱいあると、役者の可能性を感じさせてもらえる作品でした」と難役を振り返った。
新人俳優賞は「漫才ギャング」の上地雄輔、「軽蔑」の高良健吾、「さや侍」の野見隆明、熊田聖亜、「セカンドバージン」の長谷川博己、「最後の忠臣蔵」の桜庭ななみ、「八日目の蝉」の渡邉このみの7人が受賞した。
ラジオ「オールナイトニッポン」を通じ、一般の映画ファンの投票によって選ばれる話題賞では、人気コミック、ドラマを森山未來主演で映画化した「モテキ」が作品部門、ビジネス書のベストセラーを映画化した「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に主演したAKB48の前田敦子が俳優部門で受賞した。前田は「女優業はまだまだ何もわからない状況でスタートしたばかり。こういった素敵な賞をいただいて糧になります」とあいさつし、今後の俳優業への手ごたえを感じていたようだ。