三谷幸喜監督、新作映画の企画は進行中だが「まだ言えない」
2012年1月20日 20:36
[映画.com ニュース] 映画ファンの投票でベストムービーを選出する「ベスト・オブ・ベスト アワード 2011」の授賞式が1月20日、都内で行われ、「ステキな金縛り」で「ベスト・ムービー」邦画部門および「ベストディレクター」のダブル受賞を果たした三谷幸喜監督が出席し、喜びを語った。
「ベスト・ディレクター」の表彰で壇上に上がった三谷監督は、「共喰い」で芥川賞を受賞した作家・田中慎弥さんの記者会見での受け答えを意識している様子。「シャーリー・マクレーンがオスカーを受賞した際、『私がもらって当然』と言いましたが、私の気持ちは全然違います。マクレーンはその後、道を歩いているときに知らない人から花束をもらい『予期していなかったけれど、うれしいわ』と言ったそうですが、その気持ちと似ています」とユーモアたっぷりに語り、会場をわかせた。
三谷監督は授賞式後、「(観客の)投票でいただいた賞ということでうれしいです。何より、多くの方が見てくれたということが勲章」と喜びを語った。昨年は自ら“生誕50周年”と銘打ち、映画に加え4本の芝居、ドラマ1本と大車輪の活躍を見せた。「大変な1年でしたが、“粗製乱造”と言われないように1本ずつにいつも以上に力を込めていいものができたと思います」と胸を張る。唯一、年内に書き上げることが出来なかった書き下ろし小説に関しては「誕生日が7月なので、それまでは“50周年”ということで(笑)」とごまかした。
映画の次回作に関しては、すでに企画が進んでいるという。「僕は舞台出身ですが、やっと映画がどうやってできるのかが見えてきた。いまのところ3つ企画があるので、それを実現したい。(内容は)言えないけど、いろんなジャンルのものです」と思わせぶりに明かした。
「ベスト・オブ・ベスト アワード」では、「ステキな金縛り」のほか「ベスト・アクター」に「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」のジョニー・デップ、「ベスト・アクトレス」に「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン、洋画部門の「ベスト・ムービー」に「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」が選ばれた。