C・ノーラン監督が語る 「ダークナイト」最終章の悪役ベインは肉体派
2012年1月2日 21:00

[映画.com ニュース] クリストファー・ノーラン監督が、「バットマン」3部作の最終章「ダークナイト・ライジング」の悪役ベインについて、ロサンゼルス・タイムズ紙のインタビューで語った。
「ダークナイト・ライジング」をシリーズの締めくくりにふさわしい力強く圧倒的な作品にするため、ノーラン監督が選んだ悪役は、屈強な肉体に明晰な頭脳を持つベイン。コミックでは93年に初登場した比較的新しいキャラクターだ。
ノーラン監督は当初、ベインについて「名前しか知らなかった」という。「ベインはこれまでの2作で扱ってこなかったタイプだ。今までとは全く違うことを取り入れたかった」と選んだ理由を説明。前作の悪役と比較して「ジョーカーは、凶悪で混沌とした無秩序の典型だ。それに、悪意に満ちたユーモアがあった。ベインは原始的な肉体派の悪党で、ある意味クラシック映画のモンスターだ。でも、ものすごく頭が切れる。興味をそそるキャラクターだと思うね」と述べた。
そのベイン役には、ノーラン監督の「インセプション」に出演して以降、話題作にひっぱりだこのトム・ハーディを抜てき。「トムは名優がやるように、どのようにしてすべての身のこなし方やあらゆる角度からの外見に、キャラクターを落とし込むのかを熟知している。とても肉体的な役者だよ」と信頼を寄せる。
前作「ダークナイト」でジョーカー役を怪演したヒース・レジャーは誰をもうならせ、アカデミー賞の助演男優賞を受賞した。今回、ノーラン監督とハーディがどのような悪役を作り上げるのか、期待が高まる。
そのほかの出演者には、ブルース・ウェイン、バットマン役のクリスチャン・ベールをはじめ、ゲイリー・オールドマンやマイケル・ケインらおなじみのキャストがそろう。さらに、キャットウーマン役にアン・ハサウェイ、ゴッサム・シティーの警官ジョン・ブレイク役にジョセフ・ゴードン=レビット、ウェイン・エンタープライズの役員ミランダ・テイト役にマリオン・コティヤールら豪華なキャストが結集する。
「ダークナイト・ライジング」は2012年7月28日に公開予定。
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