未映画化の優秀脚本に贈られる賞1位は英国人暗号解読者の物語
2011年12月28日 09:30

[映画.com ニュース] ハリウッドで映画化されていない優秀脚本を選ぶ2011年ブラック・リスト賞が発表された。
The Wrapによれば、ブラック・リスト賞は、ユニバーサル・スタジオの元幹部で現在はウィル・スミスの製作会社オーバーブルック・エンタテインメントに勤務するフランクリン・レナードが、7年前に始めた。映画スタジオや製作会社、出資会社の重役やエージェントなど、脚本に目を通す立場にある映画人が気に入った作品をランク付けしたもの。
対象となるのは映画化にこぎ着けていないオリジナル脚本で、ディアブロ・コディの「JUNO ジュノ」やアーロン・ソーキンの「ソーシャル・ネットワーク」など、アカデミー賞を受賞した映画脚本も、かつては同賞に選ばれていた。ブラック・リストに選ばれることで映画化の可能性がアップするのはもちろん、無名の脚本家にとっては“はく”を付けるチャンスとなっている。
307人の業界関係者が投票に参加した本年度の同賞で、133票の最多得票を獲得したのは、グラハム・ムーアが執筆した「イミテーション・ゲーム(原題)」。第2次世界大戦時の英国人暗号解読者にまつわる物語だという。
2位は、84票を獲得した「When the Street Lights Go On」。女子高生と教師の殺害事件が起きた田舎町の人々の心の傷を描くドラマ。59票を獲得し3位となったのは、「スター・ウォーズ」シリーズでチューバッカを演じたピーター・メイヒューを主人公にしたドラマ「Chewie」。メイヒューの視点で、「スター・ウォーズ」のメイキングが描かれるという野心作だ。

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