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小栗旬、初共演・役所広司は「普通のおじさん」

2011年10月23日 16:48

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「キツツキと雨」公式上映に際し舞台挨拶に立った (左から)小栗旬、役所広司、沖田修一監督
「キツツキと雨」公式上映に際し舞台挨拶に立った (左から)小栗旬、役所広司、沖田修一監督

[映画.com ニュース] 役所広司小栗旬が初共演を果たした「キツツキと雨」が10月23日、第24回東京国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、主演ふたりと沖田修一監督がメイン会場となる東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶に立った。

今回のコンペティション部門で、唯一の日本映画として選出された今作。役所は「誇らしいですね。今回の映画祭のテーマが『信じよう。映画の力。』。日本全体が頑張って元気を出していかねばならないとき。この作品は、未来に向かって前向きになれる映画」と胸を張った。

主演ふたりは初共演となったが、役所は小栗を「もっとやんちゃ小僧かと思っていた」という。撮影中は小栗から話しかけてくることが多かったそうで、「芝居や人生の話もしましたね。一緒に作品をつくっていく感じのする素晴らしい俳優」と絶賛。一方の小栗は、「(劇中で)役所さんは普通のおじさんを演じたのですが、現場ではいい意味で普通のおじさんでした」と明かし、場内の爆笑を誘った。

映画は、のどかな山村へ突然やってきたゾンビ映画の撮影隊をまとめきれずパニック寸前の新人監督・幸一(小栗)と、無理やり手伝わされるハメになったものの徐々に映画製作の面白さにはまっていく木こりの克彦(役所)が主人公。出会った当初は距離を置いていたふたりだが、いつしか村と撮影隊の奇妙なコラボレーションを生み出していく。

役所は「ガマの油」、小栗は「シュアリー・サムデイ」で監督経験があるだけに、小栗が演じた幸一役には共感することがあったようだ。小栗は、「やりたいと言って自分で始めたことなのに、どうにか逃げられないかなと感じたこともあった」と述懐。全編通じてユーモアがちりばめられているが、沖田監督は「必死で生きている人を映画に登場させて物語をつくっていくと、ごくごく自然なおかしみのようなものが、押し付けがましくなく出てくる気がするんです」と説明した。

ほか、高良健吾臼田あさ美、古館寛治、嶋田久作平田満伊武雅刀山崎努らが共演。

キツツキと雨」は、2012年2月11日から全国で公開。

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