ミラジョボ、仲里依紗、黒木メイサ……各国女優が六本木に結集
2011年10月22日 19:03
[映画.com ニュース] 第24回東京国際映画祭が10月22日、東京・六本木ヒルズで開幕した。オープニングは華やかな衣装に身を包んだ女優陣がずらり勢ぞろいし、雨に濡れたグリーンカーペットをものともしない輝きを放った。
公式オープニング作「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」で来日したミラ・ジョボビッチが姿を現すと、沿道に詰めかけたファンから熱狂的な大歓声。黒いシックなドレスに身を包んだジョボビッチは両拳をつきあげ、約1年ぶりとなった来日の喜びを全身で表現した。さらに、夫で監督のポール・W・S・アンダーソンらとゆっくりと進みながら、ひとつひとつの呼びかけに丁寧にこたえていた。
また、特別招待作品「ハラがコレなんで」に主演の仲里依紗は、グリーンカーペットに映える真っ赤なドレスで大胆に肩を露出して登場。大歓声のなか、メガホンをとった石井裕也監督らとともにファンの熱烈な声援に応じた。「こんなに若いのに妊婦の役を演じていいのか」と迷いがあったようだが、手ごたえのほどをうかがわせる笑顔をのぞかせていた。
「スパリゾートハワイアンズ」(福島・いわき)のダンサー“フラガールズ”はモレに身を包み、東日本大震災から復興へ向かうたくましさを感じさせる見事な踊りを披露。被災した同施設を描いた「がんばっぺ フラガール! フクシマに生きる。彼女たちのいま」に出演し、「これからが本当のスタートだと思うので、それにつなげられるように一歩ずつ進んでいきたい」と真しな眼差(まなざ)しで語った。
特別招待作品「カルテット!」(三村順一監督)に出演した鶴田真由は、金色の帯を締めた純白の着物姿でファンを魅了。震災直後にクランクインした撮影を振り返り、被災地の千葉・浦安を舞台にした同作は「気持ちの整理というか、今、映画の撮影をしていてよいのだろうかという葛藤(かっとう)がありましたが、印象に残る映画です」としみじみと話した。
昨年に続き2度目の出席となった人気子役の芦田愛菜は、劇中に登場するキャラクターのぬいぐるみを抱えながら、「ちょっと緊張したけど楽しかった」と満面の笑み。声優として参加した特別招待作品「マジック・ツリーハウス」の原作者メアリー・ポープ・オズボーンと手をつなぐ場面も見られ、ファンにしっかりと手を振っていた。
ほかにコンペティション国際審査委員のひとりであるファン・ビンビン、黒木メイサ(「麒麟の翼 劇場版・新参者」)、元「モーニング娘。」の市井紗耶香(「明日に架ける愛」)ら豪華女優陣や、奇抜な衣装のファッションデザイナー・コシノジュンコが登場し、会場を沸かせた。
第24回東京国際映画祭は、六本木ヒルズを中心に10月30日まで開催。
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