神楽坂恵30歳の誕生日に“女優宣言”
2011年9月29日 14:22
[映画.com ニュース] 出演作「恋の罪」の公開を控える女優・神楽坂恵の魅力に迫るトークイベント「神楽坂恵を獲った男たち」が9月28日、東京・渋谷のオーディトリウム渋谷で行われ、神楽坂をはじめ、「恋の罪」のメガホンをとった園子温監督と“アラーキー”こと写真家の荒木経惟が出席した。この日30歳の誕生日を迎えた神楽坂は、「これからもスクリーンの中で生きてる人になりたいなと思う」と女優としてまい進する決意を明かした。
「恋の罪」は1990年代に東京・渋谷で発生した実在の殺人事件にインスパイアされたオリジナルストーリー。神楽坂は貞淑なセレブ妻でありながら、売春に身を投じる女性を体当たりで熱演し「とにかくウソをつかず、素直な自分を出せるようにと。現場では監督に追い込まれて、追い込まれて(笑)」。園監督は「完全に体育会系で、コーチと選手の関係。器がデカい女優で、こっちが脱いでと言えば、ポンポンと脱いでくれる。男性的で現場に変な緊張感も与えない」とべた褒め。「冷たい熱帯魚」に続く起用で、「今回は出てもらう前提で脚本を書いた。あて書きの部分も多いし、彼女の経歴や人生を聞いて台本に反映させた」と振り返る。
一方、荒木とは最後の写真集となる「月刊NEO神楽坂恵THE LAST」でタッグを組んだ。「高校生の頃から、漠然と撮ってほしいと憧れていた」といい、「きっと3年くらい前だと、見透かされてしまうようで無理だったはず。今はありがたい気持ちで、ただただうれしい」と写真集の完成に感慨しきりだ。荒木は「今は一番いい時だね」と太鼓判。「撮影しながら、どんどんきれいに変化していった。変われる要素があるってことは、かなりいい線行くよ。これはもう、あれだね、相手次第だね」と今後の成長に期待を寄せた。
園監督は「すごいと思うし、正直悔しい。(神楽坂の)こういう面があるんだと気付かされたし、次はこう撮りたいというヒントがたくさんあった」と荒木の才能に“降参”していた。
「恋の罪」は11月12日から全国で公開。