海老蔵「一命」ポスターで“いのちを懸けて、問う”
2011年8月3日 08:02
[映画.com ニュース] 市川海老蔵が主演する映画「一命」のポスターを、映画.comが独占入手した。三池崇史監督がメガホンをとり、受賞こそ逃したが第64回カンヌ映画祭のコンペティション部門に選出。海老蔵のほか瑛太、役所広司、満島ひかりら日本映画界をけん引するキャストが勢ぞろいした今作が、ベールを脱ぐ。
滝口康彦の「異聞浪人記」が原作。1962年には小林正樹監督が仲代達矢主演作「切腹」として映画化し、翌年のカンヌ映画祭では特別審査員賞を受賞した孤高の名作だ。今回は3Dで製作され、カンヌではコンペ部門で初めて3D上映されたことでも話題を呼んだ。
ポスターでは、海老蔵演じる津雲半四郎、千々岩求女(瑛太)、美穂(満島)、斎藤勘解由(役所)の4人が真剣な眼差(まなざ)しで一点を見つめている。「いのちを懸けて、問う」というキャッチコピーそのままに、貧しくとも愛する人とともに生きることを願い、武家社会に立ち向かった誇り高きふたりの侍の生きざまが、どれほど壮絶だったかを物語っている。
音楽を手がけたのは、フランソワ・ジラール監督作「シルク」(08)以来、約3年ぶりの“登板”となった坂本龍一。主演級4人のほか、竹中直人、青木崇高、新井浩文、波岡一喜、笹野高史、中村梅雀らが出演。
「一命」は、10月15日から全国で公開。