深津絵里&西田敏行、三谷幸喜作詞の映画主題歌でデュエット
2011年7月14日 08:22
[映画.com ニュース] 女優の深津絵里と俳優の西田敏行がユニットを結成し、主演映画「ステキな金縛り」の主題歌「Once in a blue moon」でデュエットしていることがわかった。作詞は、メガホンをとった三谷幸喜監督が担当。さらに、「法廷ボーイズ」と称し、同作に出演するKAN、中井貴一、阿部寛、小林隆がコーラスで参加している。
「Once in a blue moon」は、三谷監督自らが作詞、荻野清子が作曲・編曲。同曲のタイトルには英語で「めったにない」という意味があり、苦楽をともにできる相手との出会いを喜ぶさまを、深津と西田が情感たっぷりに歌い上げている。
三谷監督が作詞を手がけるのは、平井堅の「一人じゃない」以来となる。「エミと六兵衛の関係性を謳いながらも、カラオケなんかでも歌いやすいように、限定し過ぎずラブソングにもなるような色々な意味を含ませることを意識しました」。さらに、「今はサントラとしての発売ですが、出来ればシングルカットをして、紅白を目指したいです」と貪欲な姿勢をのぞかせた。
深津は、「ザ・マジックアワー」出演時に役どころの高千穂マリとして「I'm Forever Blowing Bubbles」を歌い、美声を披露している。かつて歌手としても活動しており、アルバムを2枚リリースするなど実力は折り紙つき。CD発売されれば1992年の「愛はすてき・愛は花束」以来、約19年ぶりとなる。西田にいたっては今年、秋元康プロデュースで4年ぶりの新曲「バトンタッチ」を発表している。
映画は、深津演じる三流弁護士のエミが、ある殺人事件の弁護を担当することになり、被告人のアリバイを唯一証明できる落ち武者の幽霊を法廷に引っ張り出すために奔走する姿を描く。サスペンスやファンタジーの要素を盛り込んだコメディで、三谷監督にとっては「THE 有頂天ホテル」製作以前から構想を温めてきた、11年越しのこん身の大作だ。
コーラスを担当した法廷ボーイズも、深津と西田に負けじと大活躍。4人は、劇中でも法廷シーンで独特の存在感を放つ役どころを演じている。KANは殺人事件の容疑者、中井はエミと対決する敏腕エリート検事、阿部はエミの弁護士事務所の上司、小林は裁判官に扮しており、ストーリーのなかでどのように絡むのかにも注目が集まる。
「ステキな金縛り」は、10月29日から全国で公開。