原田芳雄、阪本順治監督ら大鹿村へ言い尽くせぬ感謝伝える
2011年5月4日 21:21
[映画.com ニュース] 阪本順治監督の最新作「大鹿村騒動記」の完成披露試写会が5月4日、舞台となった長野・大鹿村で行われ、主演の原田芳雄、大楠道代、岸部一徳と阪本監督が昨秋の撮影以来となる凱旋を果たし、大鹿村民を前に舞台挨拶に立った。
300年以上前から伝承される“大鹿歌舞伎”の公演を間近に控えた村に、かつて駆け落ちで村を離れた治(岸部)と貴子(大楠)が帰ってくる。鹿料理のレストランを営む貴子の夫で、歌舞伎の花形役者の善(原田)や村民たちを巻き込む思わぬ騒動が繰り広げられる。3年前に同歌舞伎の存在を知った原田が、阪本監督に映画製作を提案し昨年11月、地元の村民を含む850人のエキストラが集まり撮影された。
村では前日、大鹿歌舞伎の春公演が開催されたばかり。その興奮冷めやらぬまま、会場の村立小学校には2回の上映で約1000人の観客が結集。大歓声で迎えられた原田は、「皆さんの協力なしでは100%できなかった作品。何度お礼を言っても言い尽くせません。大鹿村生まれ、大鹿村育ちの映画です」と感慨深げだ。劇中で挑戦した歌舞伎については、「この世界で40年過ごしても歌舞伎に関しては素人。赤子の手を取るように丁寧にご指導いただいたんですが、衣装が重くて左肩を脱臼してしまいまして……」と苦笑交じりに撮影当時の苦労を明かした。
大楠にとっても、歌舞伎の舞台に立つのは初めて。「不安でしたが、皆さまの協力のおかげでやり通すことができました。やり始めると楽しくて、(歌舞伎のシーンの撮影が)2日で終わるのが寂しいくらいでした」と述懐。駆け落ちの末に村に戻ってくるという役どころを演じた岸部は、「大鹿村にはこんなにいい加減な男はいないと思います」と語り、場内の笑いを誘っていた。
この日、阪本監督は感謝の気持ちを込めて体育館の入り口で観客を出迎えた。村の人々との交流を振り返り、「鹿を撮影している横で差し入れの鹿鍋を食べるのは複雑な気持ちでしたが、寒さに負けていただきました」とニヤリ。そして、「また遊びに来たら酒飲ませてください」と語り、客席から喝さいを浴びていた。
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