マット・デイモン、新作SFは「最高の恋愛映画」と太鼓判
2011年5月1日 13:45

[映画.com ニュース] 「ブレードランナー」「マイノリティ・リポート」のフィリック・K・ディックの原作小説を映画化した、SFサスペンス「アジャストメント」が5月27日から全国で公開される。主演を務めたマット・デイモンが作品について語った。
「オーシャンズ12」(2004)、「ボーン・アルティメイタム」(07)でデイモンとタッグを組んだ脚本家ジョージ・ノルフィが初メガホンをとり、デイモンは早い段階から企画にかかわっていたという。
「ジョージ・ノルフィとは前にも仕事をしたことがあってね。彼が初期の稿を持ってきて、僕はすごくおもしろい着想だと思った。ジョージは『ボーン・アルティメイタム』の脚本を書く合間をぬって、この映画の改稿を始めたんだ。おたがいのスケジュールを見て、やるならここしかないなと思ったとき、やる決心をしたんだ」と製作の経緯について明かす。
偶然出会ったバレリーナのエリース(エミリー・ブラント)に一目ぼれした政治家のデビッド(デイモン)は、決められた運命を逸脱しないよう世の中を監視している「アジャストメント・ビューロー(運命捜査局)」に拉致される。同局は、本来なら出会う運命にはないデビッドとエリースを引き離そうとするが、2人はその運命にあらがう……。

デイモンが演じるのはデビッド・ノリスという気鋭の上院議員だ。「デビッドの人生にはぽっかり大きな穴が開いていて、その穴を政治的な野心で埋めようとしているんだ。ところが、知らないところで調整局は彼をアメリカ大統領に仕立て上げようとしている、そんな彼の前に、ある女性が現れて、人生が一変する。いつまでも彼女のそばにいようと、一大決心をするんだ」と役どころについて語る。
デビッドの人生を変えるエリースとは、偶然ホテルのトイレで出会い、一目で恋に落ちる。このような出会い方を信じるかと問われると「信じるよ。だって、僕の妻と出会ったときも、間違いなく雷に打たれたような感じだったからね。あれこそ一目ぼれというものだったと本気で思っている」と告白した。
人生は運命と自由意思の戦いであるというのが本作のテーマだ。「自分が人生を切り開いているんだって思うのって、それはそれでれっきとした処世術だという気はするけど、一方、人生を振り返ってみると、自分の人生に降りかかったいくつかある最高の出来事は、自分自身では切り開くことのできない結果の連続だとも思う」と持論を展開。だからこそ、「とてもユニークな映画だと思う。これは最高の恋愛映画である一方で、誰にとっても身に覚えがある部分があると思うんだ」と語った。
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