イ・ビョンホン「しっとりした瞳と甘い声」をほめられ照れ笑い
2011年2月9日 21:20
[映画.com ニュース] 韓国の人気俳優イ・ビョンホンが2月9日、東京・新宿ミラノで行われた主演映画「悪魔を見た」のジャパンプレミアに、メガホンをとったキム・ジウン監督とともに出席した。ビョンホンが日本で出演映画のPRイベントを行うのは、2009年8月の「グッド・バッド・ウィアード」先行上映会以来。この日は計2回の舞台挨拶に、計2360人のファンが駆けつけ、ビョンホンに熱い声援をおくった。
国家情報捜査官のスヒョンは、婚約者を惨殺した犯人のギョンチョルを追い詰め、暴行後に追跡用のGPSを飲み込ませる。ギョンチョルが殺人を繰り返すたび、瀕死の制裁を加えるスヒョン。やがてふたりは壮絶な結末を迎えることになる。ビョンホンが冷酷な復しゅう鬼を熱演。猟奇殺人犯を演じる名優チェ・ミンシク(「シュリ」「オールド・ボーイ」)との豪華初顔合わせが実現した。
過激な描写が多く、韓国では上映禁止の危機もあった同作。ビョンホンは「皆さんの拍手が小さかったような気もしますが(笑)、きっといろいろな思いが去来しているのでしょう。この映画が描くのは、誰の身にも起こりうる現実的な出来事。今の時代をありのままに捉えている」。だからこそ「主人公の行為が正しかったのか。やはり法に任せるべきだったのか……。韓国でも賛否両論でした。もし理解できない部分があれば、何度でもご覧になってください」とアピールした。
ジウン監督は開口一番「ゴメンナサイ」と日本語で謝罪し、「激しくおぞましい映画だが、復しゅうの行為ではなく、そこに宿る感情を描いた。その意味では純愛映画だと思っている」と力説。ビョンホンに渡した脚本は、「出演を断られては困るので、少し控えめな描写にしておいた」と笑いを誘ったが、「実際の演技は、私の想像をはるかに超えていた。ミンシクさんとともに壮絶な復しゅう劇を見事に体現してくれた」と称えた。ビョンホンとは「甘い人生」「グッド・バッド・ウィアード」に続き、3度目のタッグ。「しっとりした瞳と、聞く人を引き寄せる甘い声の持ち主」とビョンホンの魅力を語ると、当のビョンホンは照れくさそうにキラースマイルを披露した。
「悪魔を見た」は2月26日から全国で公開。