「ラストタンゴ・イン・パリ」仏女優マリア・シュナイダーさん58歳で死去
2011年2月4日 16:36
[映画.com ニュース] 1972年のベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストタンゴ・イン・パリ」で知られる仏女優マリア・シュナイダーさんが2月3日、仏パリで死去した。58歳だった。代理人の談話によれば、長く闘病生活をおくっていたという。
シュナイダーさんは52年3月27日、パリ生まれ。父親は俳優のダニエル・ジュラン。10代のころからモデルとして活躍し、17歳でスクリーンデビュー。19歳のときに出演した「ラストタンゴ・イン・パリ」でマーロン・ブランドを相手に過激なセックスシーンを演じ、センセーションを巻き起こした。
同作をきっかけに一躍スターとなったシュナイダーさんだったが、のちにベルトルッチ監督とブランドに操られていたと両者を非難したという。また、薬物依存や精神疾患を抱え、後年はあまり作品に恵まれなかった。
その他の代表作に、ジャック・ニコルソンと共演したミケランジェロ・アントニオーニ監督作「さすらいの二人」(75)、「危険なめぐり逢い」(75)、「野性の夜に」(92)、「ジェイン・エア」(96)など。