幻の未公開作「ブラック・サンデー」に樋口、犬童監督ら興奮
2011年1月26日 17:34

[映画.com ニュース] 1977年に製作された“幻の”米映画「ブラック・サンデー」の特別披露試写会が1月25日、都内で行われ、出席した樋口真嗣監督、犬童一心監督、渡辺一志監督らが口をそろえて絶賛した。
ジョン・フランケンハイマー監督、ロバート・ショウ主演の同作は、77年夏に劇場公開される予定だったが、「上映すれば映画館を爆破する」と脅迫があったために公開中止となった幻の衝撃作だ。ショウ扮するカバコフ少佐率いる特殊部隊が、ベイルートにある地下組織を襲撃し成功を収めるが、“恐るべき計画”を発見。ヨーロッパ大陸からアメリカ大陸へと次々に舞台を移し、カバコフ少佐と組織側の行きづまる対決を描く。
映画文化協会主催の「第二回午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」で、新たに選ばれた50作品「Series2/青の50本」の目玉作品として上映される。この日は、マスコミ関係者や映画関係者が詰め掛ける盛況ぶり。樋口監督は、「とにかく面白かった。たまんないです」と興奮冷めやらぬ様子だ。そして、「やっぱりこの映画はビデオで見ちゃいけないですよ。(スティーブン・)スピルバーグは、この映画を意識して『ミュンヘン』をつくっているのかとか、そういう見方もできる」と劇場での鑑賞を提言した。
原作を読破し、ビデオで3回ほど見ているという犬童監督は、「70年代、フランケンハイマーの作品のなかで一番好きな映画。スクリーンで見るのが一番この映画を堪能できると思います」。渡辺監督は、「『午前十時の映画祭』をミドル世代に占領させておくのはもったいない。ランチ1食分(500円)で、こんなにぜい沢な時間が満喫できるんだから、みんな学校サボって映画館に行こう!」と改めて銀幕の世界の魅力を訴えた。
「第二回午前十時の映画祭」(http://asa10.eiga.com/2011/)は、2月5日から12年1月20日開催。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ