行定勲監督、現在の日本映画界をバッサリ
2010年11月18日 11:34

[映画.com ニュース] 第11回東京フィルメックスの開催を記念したトークイベント「丸カフェ・シネマ塾」が11月17日、東京の丸の内カフェで行われ、行定勲監督が出席した。
毎年アジアの新進監督の映画を中心に、世界各国から集められた注目作品を特集する同映画祭。今年もアピチャッポン・ウィーラセタクン監督のカンヌ映画祭パルムドール受賞作「ブンミおじさんの森」、イランの名匠アッバス・キアロスタミ監督の「トスカーナの贋作」、鬼才・園子温監督の「冷たい熱帯魚」などがずらり顔をそろえた。
行定監督は、第1回フィルメックスのコンペティションに「贅沢な骨」(2000)を出品しており、「今年オープニングを飾るアピチャッポン監督も出品していて、世界には本当に不思議な映画を撮るやつがいるなと。こんな自由でいいのかと衝撃を受けた」と述懐。その後は審査員も務め、「海外のさまざまな審査員を経験してきたけど、フィルメックスは一番ふに落ちる映画祭。そもそも作品に優劣をつけるのはおかしいのだけど、フィルメックスではどの作品も平等に扱われる」と語った。
また、現在の日本映画界を「生き伸びることを前提にしていて、売れた原作の映画化ばかり。観客も大量宣伝にだまされてしまう」とバッサリ。「これからはメジャー映画がもっとオリジナル化するといい」と切望した。そして、「映画祭に参加すると、気持ちが大きくなって何でもできるんじゃないかって気になる。海外からフィルメックスに来る人々も日本でのリアクションを楽しみにしているし、映画には世界レベルでの普遍性が必要なんだと改めて思い知らされる良い機会となる」と熱弁をふるった。
第11回東京フィルメックスは11月20日から28日まで、有楽町朝日ホール、東劇ほか全5カ所で開催される。
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