堀北真希、真正面から向き合った「白夜行」に静かな手ごたえ
2010年10月25日 18:33

[映画.com ニュース] 東野圭吾の大ヒット小説を映画化した「白夜行」が10月25日、開催中の第23回東京国際映画祭の特別招待作品として公式上映された。主演の堀北真希、高良健吾、船越英一郎、深川栄洋監督は、会場となる東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶に立った。
同作は、2006年にTBSが綾瀬はるか、山田孝之でドラマ化したほか、韓国でも映画化された話題作。並外れた美ぼうをもつ雪穂(堀北)が、幼児期に起こったある殺人事件を引き金に、周囲の人間を不幸に陥れることに一切の躊躇(ちゅうちょ)をせず、底辺からのし上がろうとする姿を描く。
原作の大ファンだった堀北は、「雪穂のイメージは何となくあったけれど、台本を受け取ってからどうやって近づいていったらいいのか迷いました。でも、挑戦だと思って頑張りました」とニッコリ。それでも、「人の暗い部分や汚い部分って、本来避けて通りたいし見たくない。私たちキャスト、スタッフは、辛いものに真正面から向き合いました」と静かに自信のほどをうかがわせた。
雪穂と罪を重ねていく亮司(高良)を追い詰めていく刑事・笹垣に扮した船越は、「この映画は救いがありません。思い切り傷ついてください。最後に味わうのは慟哭(どうこく)と絶望です」とアピール。深川監督は、「笹垣の眼差(まなざ)しは、僕の眼差し。『眼差し』を最も大事な僕の行動規範として取り組ませていただいた」と真しに語った。
「白夜行」は、2011年1月29日から全国で公開。
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