宮崎あおい“母”大竹しのぶの花嫁姿に「幸せ」
2010年9月4日 19:18
[映画.com ニュース] 宮崎あおいと大竹しのぶが母娘役で初共演した「オカンの嫁入り」が9月4日、全国89スクリーンで公開された。東京・角川シネマ新宿で行われた2回の舞台挨拶は、前売りで完売し満席。2人は、「皆で力を合わせてつくった映画を見に来てもらい、本当にうれしい」と笑顔で声をそろえた。
大竹は、クライマックスで披露する花嫁姿について「恥ずかしくて、恥ずかしくて……。撮影まで“着たくない、着たくない”と言っていました」と述懐。それでも、「着付けされていくうちに無口になり、喜びが満ちあふれてきました」とはにかんだ。
そんな母親の姿に宮崎は、「美しいのはもちろん、かわいらしくて娘的には不思議な感じ」とべた褒め。「(撮影時は)お母さんが幸せになるんだという幸せな気持ちでした」と笑顔を見せた。
また、女優の先輩として「素直でしっかりしている素敵な女優さん。出会えて良かった。これからもいろいろな経験をして、いい映画女優さんになることを願っています」と、女優の先輩としてエールを送った大竹。これに対し宮崎は、「初めてのことがたくさんあった現場ですが、いろいろなところで支えてもらい、幸せな経験ができた」と感謝しきりだった。
客席は、「いろいろな年齢層の方が詰め掛けてくれて、この映画が伝えたいことにピッタリのお客さん」と國村隼が語ったように、女性を中心に幅広い層のファンで埋め尽くされた。配給の角川映画は、「東京だけをみれば興行収入4~5億円の出足だが、この映画は平日が勝負。今月中旬の連休まで勢いを持続させたい」と今後の興行の推移に期待を込めた。
なお、同作が、10月7~15日に開催される第15回釜山国際映画祭の「ワールド・オン・アジア・シネマ」部門に出品されることも発表された。