アントニオ猪木、主演作「まだ見てない」に辻仁成も「衝撃的」
2010年6月12日 14:24
同作は、息子を失った元覆面プロレスラーの大魔神と、家に転がり込んできた少年タクロウのひと夏の交流を描いたヒューマンドラマ。辻監督が6年ぶりにメガホンをとり、自らが執筆した原作「アカシアの花のさきだすころ-ACACIA-」を映画化した作品だ。
映画初主演を果たした猪木は、今年デビュー50周年を迎えるが「元気ですかー!」というおなじみの掛け声に場内は拍手喝さい。自身の演技について、「実はまだ見ていないんです。恥ずかしくて(笑)」と衝撃の告白。これには辻監督も、「衝撃的ですね」と驚きを隠せない表情だった。
辻監督は、「完成して2年も経つので、てっきり見てもらっていると思っていましたが……。この映画はある意味、猪木さんのドキュメンタリーでもある。見られないというのは、それだけ猪木さんにとって思い入れがあるということですから」と主演俳優を称えた。
一方、林は「大勢の人に見てもらえてうれしいです。(撮影現場では)猪木さんから“アリが10匹でありがとう”とかダジャレを教えてもらった」と明かし、猪木と辻監督を苦笑いさせていた。また、ひと足早く「父の日」のプレゼントとして猪木へ似顔絵が贈られ、客席を和ませていた。