織田裕二7年ぶり“青島刑事”姿で「現場に血は流れる!」
2010年2月23日 19:09
[映画.com ニュース] 織田裕二主演の大ヒットシリーズ最新作「踊る大捜査線 THE MOVIE 3/ヤツらを解放せよ!」の製作報告会見が2月23日、東京・台場のフジテレビ球体展望室で行われた。7年ぶりに青島刑事を演じる織田をはじめ柳葉敏郎、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、北村総一朗、小野武彦、斎藤暁らレギュラー陣と本広克行監督と脚本を手がけた君塚良一がずらり勢ぞろい。そして、同作から“湾岸署”メンバーに名を連ねることになった内田有紀、伊藤淳史、小栗旬も顔をそろえた。
係長に昇進した青島俊作刑事を演じる織田は、「係長になった青島です。何しろ楽しみだなと思いました。今までの青島と違うお芝居ができるということに、ワクワクドキドキです」と思い入れたっぷりに語った。
その青島と、固い絆で結ばれているエリート官僚・室井慎次に扮する柳葉。主演を務めたスピンオフ作品「容疑者 室井慎次」では、警視正でありながら広島県警本部刑事部へと異動したが、今回は警察庁長官官房審議官に昇進してのカムバックに「明らかに出世しております。演じるたびに階級が変わり、今回の室井はどうなるんだろう……と思いましたね。室井のイライラを感じていただければ」と語った。“ハマリ役”の恩田すみれ巡査部長に扮する深津は、「2度あることは3度あるんだな。前回、すみれは撃たれていますし、刑事という仕事にどう向き合っているのかなという気持ちで台本を読ませていただいた」と話すなど、TVドラマ開始から13年の歳月でつちかったチームワークは抜群だ。
撮影は、1月に極秘でクランクイン。今回から“湾岸署”のメンバーに加わった伊藤と内田は、緊張した様子。故いかりや長介さんが演じた指導員・和久平八郎のおいという役どころについて、伊藤は「青島さんが現場にいるのを見て、夢のように幸せでした。いかりやさんが演じられた和久という役を演じることに大変プレッシャーを感じております……なんてな」と必死の表情だ。
内田は、98年の特別ドラマ「踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル」で“女青島”として登場した篠原夏美に。新人婦警から刑事に出世し、青島の部下としての復帰に「12年ぶりに演じることになるとは……。前回は1ファンとして楽しんでいた部分もありましたが、今回は青島さんの右腕になれるくらいに頑張りたいと思いました」と笑みをのぞかせた。
さらに、「踊る」シリーズで数多くの名キャラクターを輩出してきた“管理官”のポストに起用されたのが、小栗旬。本庁と所轄の調整役「サーバントリーダー」としての役割を担う若手エリート官僚・鳥飼誠一役に、「こんな形で参加させていただけることに興奮しています。今回、撮影で青島さんにも室井さんにも会っているのは僕だけじゃないでしょうか。すごくいい思い出になりました」と笑いを誘った。そんな小栗について、織田は「本当に敵か味方かよく分からない不思議な人なんですよ。明日からかな、僕らのシーンとして重要なのは。そして、すでにスーツが3着ダメになるくらい激しいです。現場に血は流れます」と意味深なメッセージを残した。
同シリーズは、劇場公開された過去2作とも興行収入100億円の大台を突破。03年に公開された前作「踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」は、実写邦画史上最高となる観客動員1260万人、興収173.5億円を記録した。今回は、これまでの舞台だった湾岸署から新庁舎へ移転し、開署式が行われるまでの3日間にお台場を襲う8つの事件を軸に描く。
「踊る大捜査線 THE MOVIE 3/ヤツらを解放せよ!」は東宝配給で、7月3日から全国で公開。
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