堺雅人“信頼”していたスタッフに裏切られ死にかけた!?
2010年1月30日 14:41
[映画.com ニュース] 伊坂幸太郎のベストセラー小説を実写映画化した「ゴールデンスランバー」が1月30日、全国307スクリーンで公開初日を迎え、主演の堺雅人、竹内結子をはじめ、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、濱田岳、貫地谷しおり、中村義洋監督が東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で舞台挨拶を行った。
2008年に「本屋大賞」「山本周五郎賞」をダブル受賞した同作は、首相暗殺犯に仕立てられた無実の宅配便ドライバー(堺)が、大学時代の元恋人・晴子(竹内)や友人たちの助けに支えられながら逃亡劇を繰り広げる。堺は、「これほど自分で客観視できない作品は初めて。映画は作り手だけでは完成しない」と感慨深げ。竹内は、男性ファンから映画のキーワードである「大変よくできました!」と声をかけられ、「(言うことが)飛んじゃった」とひるみながらも「皆さんの空気がとても温かく、手応えを感じます」と頭を下げた。
登壇者は、同作のテーマである“信頼”にまつわるトークを披露。堺は過去の出演作で、スキーの滑降シーンを撮影中に信頼していた助監督が自分の体を受け損ね「死にかけました」。竹内は「事前の役作りはいらないと中村監督に言われて現場に入ったが、『晴子さんは上昇志向の強い女だからな』っておっしゃって。あれはどういう意味ですか?」と不満げ。香川も、中村監督とのディスカッションを重ねた苦心のワンシーンに「苦労したのに、僕の顔が映っていなかった」とクレームをつけたが、中村監督は「カメラを見れば(顔が映らないのは)分かるはず」と軽くいなしていた。