加藤ローサ、谷崎の足フェチ作品「冨美子の足」に主演
2009年12月14日 10:37

[映画.com ニュース] 太宰治や谷崎潤一郎ら文豪の短編小説を映像化する「Bungo-日本文学シネマ-」の制作が決まった。2010年は「国民読書年」の制定年でもあり、改めて日本の古典文学を振り返る機会になりそうだ。
同企画は、「文豪を演(や)る!!」をコンセプトに、名だたる文豪の傑作短編6作品を各30分で描く。映像化される作家は、太宰治、芥川龍之介、谷崎潤一郎、森鴎外、梶井基次郎の5人。谷崎の「冨美子の足」には加藤ローサが主演し、「ブタがいた教室」で助監督を務めた橋本光二郎がメガホンをとる。大正8年に発表された同作は“足フェチ”の話で、老人が見た芸者上がりの妾(めかけ)の足の描写が続く。病気で寝たきりになった老人の額を踏みつける加藤の演技に注目が集まる。
また、太宰作品は向井理&優香主演の「黄金風景」と山崎まさよし&水川あさみ主演の「グッド・バイ」の2作品を映像化。2010年に「海炭市叙景」のメガホンをとる熊切和嘉監督は、芥川の「魔術」を塚本高史主演で担当する。佐藤隆太は梶井の「檸檬」、成宮寛貴は森の「高瀬舟」にそれぞれ主演する。
「Bungo-日本文学シネマ-」は、2010年春にTBS、BS-TBSで放送。また、同年初夏の劇場公開及び配信展開も予定している。
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