加瀬亮が米オレゴンで、ガス・バン・サント監督の新作に出演
2009年11月16日 12:22

[映画.com ニュース] アカデミー監督賞に2度ノミネートされている「ミルク」のガス・バン・サント監督が、ホームグラウンドの米オレゴン州ポートランドで新作の撮影を始めた模様だ。
一時「レストレス(Restless)」と題されていた同作のタイトルは現在「未定」となっており、新人脚本家ジェイソン・ルーが書いた戯曲「Of Winter and Water Birds」を脚色するドラマ。製作はイマジン・エンターテインメント。ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ブライス・ダラス・ハワード、バン・サントがプロデュースする。
米ハリウッド・レポーター誌によると、不治の病に冒された少女と死に取り憑かれた青年との恋を描くダークな青春ドラマで、2人は青年の両親の葬儀に立ち合うという内容らしい。
主演は、ティム・バートン監督の「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年4月17日公開)のアリス役に抜擢された20歳のオーストラリア人女優ミア・ワシコウスカと、デニス・ホッパーの息子である19歳の新人ヘンリー・ホッパー。
そして、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」やオムニバス映画「TOKYO!」のミシェル・ゴンドリー監督エピソードに続く外国人監督作への出演となる加瀬亮は、ホッパー演じる青年の“友人”となるゴースト役になる模様。ほかに、シシー・スペイセクの娘でソングライターのスカイラー・フィスク(「オレンジカウンティ」)が少女の姉役、中国人俳優チン・ハン(「ダークナイト」)が少女の担当医師役、ジェーン・アダムス(「リトル・チルドレン」)が青年の叔母役として脇を固める。
ニューヨーク大学映画学科の同級生だった脚本家ルーから戯曲の映画化権を買ったプロデューサーの娘ブライスは「ありのままのリアリズム、冗談めいたユーモア、激しいエモーションで、成人になろうとする若者らの人生のターニングポイントを深く描いている。これまでも若者やアウトサイダーたちの複雑さを神秘的に伝えてきたガスだからこそ描くことができる。これは、とりわけ、アウトサイダーの旅だからね」と力説。加瀬亮がそんなバン・サント映画でどのようなバイプレーヤーぶりを見せるのか楽しみだ。
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