ジョニー・デップが、自己破産寸前のニコラス・ケイジに愛の手?
2009年11月16日 12:22
[映画.com ニュース] ハリウッドでも有数の高給取りであるニコラス・ケイジが、無一文になる自己破産の危機を迎えている。07年と08年の未納分税金と延滞分利子および罰金を加え、現在米当局から支払いを求められているのは、しめて660万ドル(約6億円)。
ケイジは、自分の財政的破綻の原因は、元ビジネスマネージャーのサミュエル・レビンの不正によるものだとし、彼を相手取って2000万ドル(約18億円)の訴訟を開始。だが、先週12日には銀行から差し押さえられていたニューオリンズの2件の豪邸を失い、実勢価格の3分の2相当の450万ドル(約4億円)で競売にかけられたばかりだ。
そんなケイジを財政難から救うことができるのは、ジョニー・デップしかいない、と英デイリー・エクスプレス紙は伝えている。「ジョニーがニック(ノコラス・ケイジ)に電話して、基本的に心配はいらない、僕が全部用立てるよと申し出たそうだ。ジョニーは自分のキャリアがあるのもニックのおかげだと感じていて、もしもニックが承知すれば、彼の代わりに払うつもりらしい。ジョニーは(デビュー当時に)ニコラスがしてくれたことを決して忘れていない」という2人に近い関係者の証言を掲載した。
それが事実ならデップは相当に義理堅い。彼が20歳の時、メイクアップアーティストだったロリ・アン・アリソンと結婚(85年に離婚)。プロのミュージシャンとしてロサンゼルスでキャリアをスタートしようとしたデップに、俳優への転身を勧めたのは、他ならぬ彼女の元恋人だったケイジで、彼は自分のエージェントを紹介するなど八方手を尽くした。結果として、デップはホラー映画「エルム街の悪夢」のオーディションで端役をつかみ、すぐさま「プラトーン」で大きな役を得、今に至っている。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」3部作のジャック・スパロウで「世界の恋人」となった俳優デップは、「パブリック・エネミーズ」(12月12日日本公開)で主役ジョン・デリンジャーを演じるなど順風満帆。彼の推定年収は6880万ドル(約62億円)といわれている。