鶴瓶、吉永小百合との“姉弟愛”回想し「もう死んでもいい」
2009年11月9日 14:56
同作は、東京で暮らすしっかり者の姉と大阪で問題ばかり起こす弟の絆を通して、家族とは、生きるとは何かを描く感動作。山田監督にとって「十五才・学校IV」以来10年ぶりの現代劇となり、故市川崑監督の同名作に着想を得たそうで「撮りながら、僕は松竹の大船撮影所で育ったんだなあと改めて思った」と述懐。さらに、「僕らの若いころは何といっても黒澤明で、小津安二郎なんてナンセンスだと思っていた。でも年月を経るごとに偉大さが分かってきた。この作品を市川さん、小津さんに捧げたい」と語った。
誠実に生きる姉を演じた吉永は、「こんな弟がいたら、私はどんな風に振る舞うんだろう……と思いながら演じていました」と語った。物語がクライマックスへと向かうなか、鶴瓶が15キロも減量したことについて「日に日にやつれていく姿に胸が苦しくなっていきました」と振り返った。
鶴瓶は、そんな吉永を横目に見ながら「『もう痩せないで、私が太るから』って小百合さんが言ってくれはったんです。すごい幸せで、もう死んでもいいと思ったし、もっと痩せてやろうと思った」と目を細めてニヤリ。そして、「最後のシーンでは、小百合さんがカメラも回っていないのに足をずっとさすってくれはるんですわ。もう1回、クランクインしたいわ」とウットリとした表情で話した。
山田監督は、鶴瓶自らがどうしても知りたいという起用理由について「どうしようもなくダメで救いのない男だけれど、彼だって迷える子羊の中の1匹なんです。色々な理由でまともに生きられなかったけれど、それは彼のせいではない。顔を見るとつい許してしまえる存在をと考えたとき、鶴瓶さん以外に考えられなかった」と説明。「母べえ」では親戚関係、今回は姉妹を演じてきた吉永が「次回は夫婦かしら?」と話すと、鶴瓶は照れまくっていた。
「おとうと」は松竹配給で、2010年1月30日から全国で公開。
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