「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」がアカデミー賞を受賞できない理由
2009年10月5日 11:58

[映画.com ニュース] 6月に急逝したマイケル・ジャクソンさんが、ロンドン公演に向けて死の数日前まで行っていたリハーサル模様を収録した、ケニー・オルテガ監督の音楽ドキュメンタリー映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」が、10月28日よりいよいよ全世界同時公開される。作品の評価も上々で、アカデミー賞の期待もささやかれ始めた。
しかし、米ロサンゼルス・タイムズ紙によると、もしもアカデミー長編ドキュメンタリー賞でノミネートされる場合、今年度は08年9月1日から09年8月31日までに全米で上映されていることが条件。また、映画作家が映画祭に出品して本公開が延びた場合、09年9月30日までの1カ月間だけ猶与期間があるが、同作は今年のデッドラインを過ぎてしまっており、ノミネートの資格がないことが分かった。
コンサート映画とアカデミー賞といえば、マイケル・ウォドレー監督、マーティン・スコセッシ編集の「ウッドストック」(70)が長編ドキュメンタリー賞を受賞したことはあるが、ザ・バンドの解散コンサートを描いた、マーティン・スコセッシ監督、セルマ・スクーンメイカー編集の「ラスト・ワルツ」(78)はノミネートから漏れており、この手のジャンルとオスカーの相性はあまり良くない。
全米配給するソニー・ピクチャーズは故人となったマイケルさんのために、長編ドキュメンタリー賞以外の音響賞や編集賞でのノミネートを目論んでいるという。アカデミー本部のサミュエル・ゴールドウィン・シアターにて11月1日の午後2時より会員に向けた同作の試写会が行われる。
なお、今年から作品賞はノミネート枠が10本に増枠されているため、ひょっとしたら作品賞にノミネートされるかもしれない。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント